2023年3月27日月曜日

フロリダ紀行2

 


さて、今回フロリダに出かけたのは、うちの子供たちの幼馴染、Hちゃんの結婚式に参列するためでした。

Hちゃんは私の長年の友人Mさんの娘さんで、うちの娘と同い年。二人は45歳の頃からの仲良しです。

 


その後、二人が小学校の低学年の頃にMさん一家が日本に引っ越してしまったのだけれど、それから数年して私たちも日本に移転することになり、Mさん一家は横浜に、私たちは神奈川県南部に住んでいたので、週末などによく行き来していました。子供たちが中学生の頃にMさん一家がまたアメリカに引っ越してしまってからは、長く離れ離れに暮らしていたのだけれど、それから10年以上たって私たちがまたアメリカの同じ場所に戻ってきたという、お互いに何か深い縁を感じる関係なのです。

そのHちゃんから昨年の秋ごろに結婚式の招待状が送られてきました。

私たちが日本にいた間に、Mさん一家にはいろいろなことが起きて、今回の結婚式に至るまでにも様々な困難があったと聞いていたので、結婚式の招待状が届いた時には心から「よかった」と思いました。なんと肝心のうちの娘はLAに出張中で出席できなかったのですが、その代わりにHちゃんが「弟」と呼ぶうちの息子(とSちゃん)が参列しました。

結婚式はビーチ・ウェディングで、手作り感のある可愛らしい式でした。通常の結婚の誓いに加えて、アメリカ先住民の儀式を取り入れるという趣向も凝らされていました。幸せそうな二人の姿をみて、私も嬉しくなりました。写真には全部人が写ってしまっていて、ここに載せられないのが残念です。

カクテルとレセプション(披露宴)の開かれる宿泊先のホテルにはリムジンで往復。今回の結婚式にはMさんのご弟妹さんたちが日本やフランスから来られて、私も20年ぶりくらいに再会しました。そして、Mさんの横浜でのご近所さんで、今はカリフォルニアに住んでいるNさんにもやはり20年ぐらいぶりに再会しました。Nさんとはリムジンで一緒だったので、近況報告や懐かしい話に花を咲かせました。まだ小さかったNさんの娘さんが24歳になったと聞いて、私も齢をとるわけだと思いましたが、そんな年月を感じさせないほどみんな昔のままでした。

レセプションはオープンバー(飲み放題)だったのだけれど、美味しい食事のお供に赤ワインを一杯だけいただきました。食事の後のダンスではBackstreet boys’N SyncSpice Girlsがかかって笑っちゃいました。Hちゃんのリクエストだったそうですが、うちの娘とHちゃんが大好きだった曲でした。なにはともあれ、こうして夜更けまで楽しい時間が続きました。若者たちはその後も二次会に出かけたようですが、私はみんなにお別れの挨拶をして部屋に直行しました。Hちゃんに改めて「おめでとう」と伝えると、Hちゃんは、

You know, I love you! You are like my second mom.

と。うー、うるうる。

20年前の時間が戻ってきたみたいで、とても楽しい一日でした。

翌日は帰りのフライトが夜だったので、ホテルをチェックアウトしてから、せっかくフロリダに来たのでランチにキューバ料理を食べて、オーランドに向かいました。オーランドについてからまだ時間があったので、ディズニーワールド内の無料で入場できる「Disney Boardwalk」というところに行ってみました。ちょっとディズニー・シーのような感じの場所です。豪華なホテルに囲まれていたけれど、日曜の午後で宿泊客はみんなチェックアウトしてしまった後なのか、人も少なく、静かにお散歩を楽しみました。

 


2023年3月21日火曜日

フロリダ紀行

週末にフロリダに行ってきました。

え、フロリダ? マイアミ? WBC…… だったらよかったんですけれど、今回は別の用事でセントラル・フロリダの東海岸沿いの町に行ってきました。

それにしても、昨夜のWBC準決勝でのメキシコ戦、ハラハラしましたね~。5-3でリードされていた8回裏に一点しか返せなかった時には、残念な最後を見るくらいならもう寝てしまおうかとも思ったのだけれど、9回裏でサヨナラ勝ちという感動の結末!不調だったのにここぞという場面でタイムリー・2ベースヒットを打つ村上選手、さすがです!

さぁ、今夜は決勝戦。我がヨコハマのエース、今永君が先発です!!!あー、ドキドキする。ケーブルテレビのチャンネルを契約していないから本当は試合を見られないのだけれど、TVアプリの無料トライアルで今夜はしっかり見ますよー。

えっと、フロリダの話でしたね。今回の旅行では、あのディズニーワールドのあるオーランドまで直行便で行き、そこからレンタカーで1時間ちょっとの町に行ってきました。オーランド郊外を抜けると、ハイウェイ沿いには牧場がたくさんあって、牛がのどかに草を食んでいました。フロリダに最後に行ったのは大学生の時だったから、何十年ぶりかな!?


フロリダの中部東海岸にはNASAのケネディ宇宙センターがあって、なんと金曜日の夕方にSpaceXのロケット、Falcon 9の打ち上げがあったのです。私たちが宿泊していたホテルから打ち上げのあったケープカナベラルまでは車で30分ぐらいの距離だと思うのだけれど、私たちの部屋は7階でかなり遠くの方まで見えたから、これはもしかしたら、打ち上げが見えるかもと予定時刻の少し前から窓にへばりついて外を眺めていました。窓辺にiPadを立てかけてNASAのカウントダウンのライブ映像をみていたのだけれど、リフトオフの映像と同時に地平線の彼方にオレンジ色の光がポッと浮かび上がって、その光が斜め上方にどんどん上がって行きました。途中から点のようになったと思ったら、大きな火の玉がこちらに向かって飛んでくるような感じになって、肉眼ではかなり大きくみえました。夕日が当たったからなのか、すべてが金色に輝いていました。偶然にも素晴らしい光景が見られてちょっと感動しました。

同じく金曜日はセント・パトリックス・デーでもあり、ホテルの裏側の通りは車が進入禁止になって、かなり盛大なブロックパーティ状態になっていました。屋台やフードトラック(キッチンカー)がずらりと並び、いくつかあるアイリッシュ・パブは人でごった返しています。私たちも行ってみようかと思い、お店に入って待ち時間を訊いたら、なんと4時間待ちとのことで断念。結局テイクアウトのルーベン・サンドイッチとギネスでSPDを祝いました。ホテルの部屋の下の通りではキルトを着たバグパイプの楽団が夜遅くまで音楽を奏でていました。なんだかフロリダじゃなくてヨーロッパにいるような錯覚をおこしました。

そして、翌日の土曜日が今回の旅行のメインイベントの日です。長くなりそうなので、続きは後日に。あしからず。

 

2023年3月10日金曜日

桜とWBCと味噌仕込み

 

裏庭の桜が咲いています。

しばらく暖かい日が続いていたので先週ぐらいにはほぼ満開になっていたのだけれど、その後また霜が降るような寒さが戻ってきたので花が長持ちしています。これはもしかしたら野生種かもしれない早咲きの桜ですが、ご近所のソメイヨシノもぽつぽつと咲き始めました。これからはいろいろな花が咲いて、楽しい季節です。

畑にはこんな菜の花が咲いています。これは紅心大根という、外が白や緑で中が赤い大根の花です。大根の花というと白や薄紫というイメージですが、これはほのかにピンク色でかわいらしい。大根自体は植えた時期が遅すぎたからかあまり収穫できませんでしたが、種を取って秋にまた植える予定です。他にも小松菜や青梗菜やユーチョイ(油菜)の黄色い花もたくさん咲いています。小松菜は花芽を菜の花として食べても柔らかくて美味しいことが分かりました。

さて、日本はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の話題で持ちきりのようですが、我が家のテレビは基本チャンネルしか映らないので、WBCの試合は全く見られません。ツイッターで情報収集する程度なんですが、うちの2選手(牧選手と今永投手です)はたいへん活躍してチームに貢献しているようでうれしい限りです。牧君は中国戦で第1号ホームランを打ったというし、韓国戦で投げた今永投手は「キレッキレ」だったそう。一昨年まで目の前で応援していた選手たちが世界で活躍しているなんて!あー、また横浜スタジアムに行きたい。牧君は長野の誇り、頑張ってほしいです。

先日、Sちゃんのママから米麹1.5㎏と麦麹400gをいただきました。寒いうちにお味噌を仕込まなければと思いつつグズグズしていて、ちょうど麹をオーダーしようとしていたところだったのでうれしい頂き物でした。米麹も麦麹もお友達が作った自家製とのこと。とてもいい香りがします。麦味噌は食べたことがないのだけれど、せっかく麦麹をいただいたので手作り麦味噌に挑戦してみることにしました。作り方は普通のお味噌とまったく同じです。お肉やお魚を漬ける西京味噌(白味噌)もヨーグルトメーカーで簡単に作れるそうなので、もっと大豆を買ってきて作ってみようかな。

2023年3月3日金曜日

アテンション、プリーズ!

娘が送ってくれた日本のお土産の箱の中に、カエルの置物が入っていました。

昔、日本に住んでいた頃、よく行く駅ビルの中に「マライカ」というエスニックな雑貨屋さんがあり、そこで私がこの手のカエルの置物を気に入って買ったところ、毎年私の誕生日に子供たちがこのシリーズのカエルや猫やおサルの置物を少しずつ買ってくれるようになり、ちょっとしたコレクションになったのでした。

 

子供たちが中学生ぐらいの頃のことで、今ではそのカエルたちも箱に入ってどこかに仕舞われてしまっていますが、今年初めに日本に行った娘がどこかのお店で偶然このシリーズのカエルの置物を見かけて、懐かしくなって私に買ってくれたのだそうです。

お土産の箱が届いてしばらくはマントルピース(暖炉の上の棚)の上にカエルをちょこんと置いておいたのだけれど、ある日息子がカエルをあちこちに移動させ始めました。その都度、「お、今日はこんなところにいるね」と言っていたのだけれど、そのうちに姿が見えなくなり、「今日はどこにいるのかな」とかくれんぼのように探すような格好になってきました。最初のうちはすぐに見つかるような場所にいたのが、次第に難易度が高くなってきてちょっとやそっとじゃ見つかりません。私もそれほど暇じゃないからしばらく放っておいたら、ある日、夫が「今日はカエルはどこにいるんだ?」と訊くので、私は「知りません、もう探すのは疲れたので、しばらく放っておきます、そうすれば、無視されたと思って絶対に自分から出てくるから」というようなことを答えたのでした。すると、案の定、こんな分かりやすいところに出現しました。かまってちゃん、なのですよ。ぷぷぷ。


 

今日はこんなところに。

 

話変わって、昨日、パンがなくなってしまったので、また件(くだん)のピザ用の小麦粉でパンを焼きました。丸型のパンを作る時は発酵カゴに生地を入れて発酵させるのだけれど、焼く前にカゴをひっくり返して生地を天板に載せると、形が崩れてしまったり、衝撃で空気が抜けてしまったりするので、何かいい方法はないものかと考えたところ、フライパンにお皿をかぶせてひっくり返すのと同じように、何か板のようなものをかぶせてひっくり返せばいいんじゃないかと思いついたのです。そこで、まな板を使うことにしました。まな板の上にパーチメントペーパー(クッキングシート)を載せて発酵カゴにかぶせてからひっくり返して、パーチメントペーパーを天板にスライドさせるという計画です。

その通りに生地をひっくり返し、まな板ごと天板に載せて、さあ、まな板を取り出そうとした時、おっと、クープナイフを忘れていたと気付きました。引き出しからクープナイフを取り出して、慎重に慎重にクープを入れると、なかなか上手に切り込みが入りました。ホクホクしてパン生地をオーブンに入れて焼くこと40分。クープも開き、水分も抜けて、軽い仕上がりのパンが焼きあがりました。パンを持ち上げてふと見ると、パーチメントペーパーの下に何か白いものが。ぎゃー、プラスチック製のまな板を一緒に焼いちゃった!

こちらは、Pay attention, please!

2023年2月26日日曜日

2月に読んだ本

 私の今年の目標のひとつに、「本を買わない」という目標らしくない目標があります。本はたくさん読んだほうがいいイメージがあるから、普通ならば本は買ったほうがいいのでしょうが、私の場合は買ったのに読んでいない俗にいう「積読本」が山のようにあって(実際には電子書籍だから積んでもいないし山にもなっていませんが)、その上に図書館で借りて読もうと思っている本が何十冊(いや何百冊かも)もあり、これ以上本を買っても一生のうちに読めるかどうかも分からない状態なのです。それなのに、今月は5冊も買ってしまいました。読みたかった本が大安売りになっていたり、10ドル以上の本を買えば3ドル分のポイントがもらえるという口車にまんまと乗せられて、図書館で半年以上待ちの本を買ってしまったり、ポイントの有効期限が切れる前に使わなければと欲張ったりと、本はどんどん増えていきます。もう病気だな、これは。

では、月末なので今月読んだ本のことを書きましょう。

1.Euphoria– Lily King / ユーフォリア - リリー・キング(邦訳なし)

アメリカの有名な文化人類学者、マーガレット・ミードをモデルにした小説。マーガレット・ミードは3回結婚していて、この小説に登場するのは2番目と3番目の結婚相手です。ニューギニアの奥地でフィールドワークを始めるネル(ミードがモデル)とフェンの夫婦と、すでに現地で研究を進めていて、ずっと孤独に苛まれていた人類学者バンクソンとの三角関係を描いた物語です。ミードは大学時代の女性教官で自らも有名な人類学者であったルース・ベネディクトと同性愛関係にあったと言われており、それをほのめかす描写もこの小説の中に出てきます。この作品はマーガレット・ミードの伝記をもとに構成を立てたと著者は書いていますが、フィクションなので結末は事実とは異なるものになっています。ニューギニアに興味があって、マーガレット・ミードの著作も読んだことがあったので、小説という形でその背景を垣間見ることができ、物語に惹き込まれました。

2.流転の王妃の昭和史 愛新覚羅浩

本棚の整理をしていたらこの文庫本が出てきたのだけれど、相当昔に買った覚えはあるのに、どうにも読んだ記憶がありません。こんなところにも積読本が…。日本の華族・嵯峨家から清朝の愛新覚羅家に嫁いだ愛新覚羅浩さんの自伝。愛新覚羅家といえば「ラストエンペラー」となった溥儀を思い出しますが、著者が嫁いだのはその実弟の溥傑氏。日本軍、特に関東軍による政略結婚であったにも関わらず、ふたりは真実の愛を育み、幸せな日々を送っていたものの、終戦により溥傑氏は拘束され、著者は幼い次女を連れて流転を重ね、苦難を乗り越えて日本に帰国します。また、夫と音信不通になったまま長い年月を日本で過ごしていた期間に、大学生になった長女が無理心中の道連れになり死亡するという悲劇が起ります。日中戦争や太平洋戦争の激動や満州国という日本の傀儡国家に振り回されながらも、気丈に苦難を乗り越えてきた強い女性の人生が描かれています。ただ、「大地の子」を読んだ後にこの本を読むと、身分が高いことや助けになってくれる権力者の知り合いがいたことなどからも、やはり満州に取り残された一般人とは待遇が違ったようにも思えます。とはいえ、今の私たちには想像を絶する苦難を経験してきたことには変わりありません。

3.Human Acts – Han Kang / 少年が来る - ハン・ガン

「菜食主義者」に続いて読むハン・ガンの2作目。「菜食主義者」ともども日本語訳の本が手に入らなかったので、この「少年が来る」も英訳で読みました。原作は韓国語です。1980年に韓国で起きた光州事件という民主化運動を題材にして、その実態と政府の弾圧、人間の倫理観、当事者たちのその後の苦しみなどをフィクションという形で描いています。私には光州事件の知識がなかったので、読み始める前に簡単に下調べをしました。読者である韓国の人たちには知識があることを前提に書かれていると思ったからです。内容は非常に重く、至る所に死の影が潜んでいます。こんなに凄惨な事件が隣国で起きていたことも、韓国がそう遠くない過去まで民主国家ではなかったことさえも、私は知りませんでした。韓国が今のような豊かな国になるまでには、こうした人々の犠牲があったことをこの作品から知りました。

4.ふたり- 唐沢寿明

はい、俳優の唐沢寿明の自伝/エッセイです。別にファンというわけでもなく、実際には出演ドラマや映画もほとんど見たことがないのに、いったいなぜこの本を読むことになったのかというと、一定期限までにどうしてもポイントを消費しなければいけなかった時に、ポイントだけで買える本だったからです。レビューがことのほか高評価だったことも寄与しました。1990年代後半に出版された本なので、すでに20年以上も経っています。家庭環境がよくなかったことから10代で家を出て自立し、俳優になるためだけに努力をして下積み生活を送り、次第に俳優として成功していったことが綴られています。初めての大役に抜擢された時に、山口智子に出会い、それから結婚するまでのことも書かれていて、家族の愛を知らなかった自分が彼女と家族になってふたりになったと締めくくっています。結婚後間もない頃に書かれた本のようですが、思いのほか良い本でした。文章が上手いこともあるけれど、男性がここまではっきり愛を語れるというのが何か新鮮で、潔さを感じました。町田康が言っていた「自意識を捨てる」とはこういうことなのかもしれないと思ったのでした。