2023年7月28日金曜日

どう消費する?


野菜の話ばかりで恐縮ですが、今年は野菜が豊作で、食べるのが追い付かないほどです。↑の写真はある朝の収穫の一例。立派なナスが毎日採れて、どうすればいいのか… 

私が一番好きな食べ方は、1㎝幅くらいにスライスしたナスを少し多めの油で両面を焼き、お皿に盛ってからおろし生姜とお醤油を振りかけたものです。シンプルだけど、ナスが新鮮だから甘みもあって、子供の頃からこれは大好きでした。実家のあたりは丸ナスが主流なので輪切りでしたが、長いナスは斜め切りにしています。ちなみに生姜は皮を剥いて冷凍したものを常備しておくと、ゼスターやマイクロプレーンで簡単にすりおろせて便利です。生の生姜はゼスターでは繊維がうまく切れないから。

もうひとつ好きなのは、蒸したナスを冷蔵庫で冷やしただけのもの。これをスライスしてからし醤油で食べます。とろっとして甘みもあって最高!

そして最近ハマっているのが、ナスとズッキーニとタマネギと豚肉の甘辛炒め。これは本来はナスだけの甘辛炒めとしてレシピを見つけたのだけれど、ズッキーニも消費しないといけないし、それならタマネギも豚肉も入れちゃおうと勝手にアレンジしたら、メインのおかずになりました。すりごまが入っていてコクもあり、ご飯がすすみます。(写真を撮り忘れて、残り物の写真です。あまり美味しそうに見えない ^^;)


夏野菜の消費にと、山形の「だし」という郷土料理を数年前に友人から教わりました。ナスやキュウリやオクラやミョウガやシソやショウガなどを細かく刻んで、出汁とお醤油または麺つゆなどで味付けしたものです。これをご飯にかけて食べたりするそうなのだけれど、私はそうめんに載せてみました。このうえにさらに麺つゆをかけていただきました。うーん、夏の味。ミョウガがあればもっとよかったのだけれど、なぜか今年は庭のミョウガに花芽がつきません。例年ならもうついているはずなのに。


消費といえば、こちらも。昨年のクリスマスに友人からハーブティーとフレーバーティーのセットをいただいたのだけれど、かなりたくさん入っていて飲みきれないまま夏を迎えてしまいました。最近は暑すぎてホットティーは飲まないけれど、煮出してアイスティーを作るのも面倒。そこで水出しアイスティーにできないものかと、フィルターを通した水にティーバッグを入れて冷蔵庫に数時間入れておいたら、ちゃんとアイスティーになりました。これはスィートルバーブ。簡単に出来て、暑い真夏の昼下がりに最適です。ズボラだからジャーからそのまま飲んじゃう。

 

さてさて、ワタクシは日曜日から2泊3日の旅行に出かけてまいります。どこに行くのでしょうか。ヒント:北の方。今回はFoodieでArtsyなおねえさんと、食と芸術の旅に出かけてきます。

2023年7月23日日曜日

バジルを植えたら…


 バジルはトマトのコンパニオンプラントだというので、例の3株$1.75という格安の苗を買ってトマトの周りに植えました。スイートバジルと書いてあったのだけれど、成長して、さぁそろそろ使ってみようと葉を何枚か採ったら、むむむ、リコリスのような、アニスのようなこの匂いは、タ、タイバジル!うわー、これはイタリアンには使えない。他の2株も匂いをかいでみると、ひとつはタイバジルで、もうひとつはスイートバジルでした。2種類あって、なんだかちょっと得をした気分。

しかし、タイバジル(ホーリーバジル)の使い道といったら、ガパオライスぐらいしか思いつきません。鶏ひき肉もあるし、いつからあるのかわからない超熟成ナンプラーもあるし…ということで、ガパオライスを作ってみました。


 レンチンたまごなので見た目はイマイチですが、ガパオ炒めはなかなか本格的な味がしました。タイレストランの味ですね、とSちゃん。ふふふ。日本のレシピを見ると、普通のバジル(スイートバジル)を入れるものが多いけれど、風味がまったく違うんじゃないかという気がします。さて、この大量にあるタイバジルを使って、この夏はせっせとタイ料理を作らないと。

そういえば、先日、Sちゃんが面白いお漬物を作ってくれました。何だと思いますか?


スイカの皮(緑の部分)の浅漬けキムチです。しっかりとした食感で、スイカの味も感じられて、ほどよく甘く、ほどよく辛く...ごはんが進むお漬物でした。調べてみたら、スイカの皮でいろいろなお漬物が作れるようなので、こんどスイカを買ったら私も試してみようっと。

2023年7月17日月曜日

アートな週末

 

先日、SNSになぜか郵便局(USPS)の広告が入ってきて、ロイ・リキテンスタインの記念切手の宣伝をしていました。記念切手といっても、普通に使えるForeverの切手ですが、ちょっと取っておきたい切手だなと思い、夫が郵便局に行くというのでついでに買ってきて欲しいと頼んだのです。ところが最寄りの郵便局では売っていなかったといい、わざわざUSPSのサイトで購入してくれました。それもイラスト入りの封筒や発売日の消印が付いたものなどが入ったセットを。


 ぴっちりと梱包してあって開けるのが忍びないので、まだそのままです。

リキテンスタインの作品は結構あちこちで見ています。ニューヨークの近代美術館(MoMA)には必ずあるし、大学生の頃にここの地元の美術館で 「Whaam」を見た記憶があります。大型の2枚パネルで天井から吊ってあったんじゃなかったかな。こんなに有名な作品をこの地方都市の美術館で見られるなんて…と思った記憶があるのだけれど、かなりうろ覚えで(なんたって30年以上も前のこと)、もしかしたらMoMAかどこかだったのかもしれません。現在はロンドンのTate Modernにあるそうですが、11年前にTateに行った時に見たかどうか、よく覚えていません。もうダメだ。何のために美術館に行くのか…。(あ、でも、その時の特別展示はダミアン・ハーストと草間彌生だったのは覚えています)

(あまりいい写真じゃないけれど、2015年9月にMoMAで撮ったリキテンスタイン) 

そして、今週末はBeyond Van Goghというイベントに出かけてきました。ゴッホの数々の作品を大型会場の壁と床にプロジェクションとして映し出し、トランジションには動画を使って作品に躍動感をもたせ、見ている人がゴッホの絵に包まれているような気分を味わえるイベントです。このイベントはすでに多くの都市で開催されていて、好評を博しているということです。私は知らなかったのだけれどSちゃんが前々から楽しみにしていて、私の友人のMさんもずっと待っていたというので、SちゃんのママのRさんも誘って4人で出かけました。

ゴッホもリキテンスタインと同じく、いや、それ以上に作品をあちこちで見ています。MoMAやメトロポリタンはもちろん、ヨーロッパの様々な都市の美術館でゴッホを見ました。けれど、アムステルダムに行きながら、ホテルからも歩いていける距離だったのに、ゴッホ美術館に行かなかったのですよ。どうしてー? だって、ゴッホ美術館の目の前に、巨大なライクスミュージアム(オランダ国立美術館)があったんですもの。レンブラントやフェルメールを見に行っちゃったんです。なにしろ2泊3日だったので、時間がね。

アムステルダムのゴッホ美術館(2012) 

オランダ国立美術館-Rijksmuseum (2012)

さて、Beyond Van Goghは一時間ほどの上映時間で、風景画や肖像画や花(静物画)や抽象画など、テーマごとに数々の作品が現れ、会場全体に映像が映し出されて、見ている人が作品の中に入り込んでしまうような一体感を体験できます。そして、大型スクリーンなので、ゴッホのあの独特なストロークや色使いがまるで拡大鏡で見たように細かくわかりました。

私はゴッホはアイリスやひまわりなど、花の絵が特に好きなので、花に囲まれたところが一番よかったかな。


(足元にアイリス)

でもやはり、一番の花形はStarry Night(星月夜)でした。

もうちょっと解像度がよければ、もうちょっと暗ければ(天井が見えないくらいに)と、突っ込みどころも無きにしも非ずでしたが、美しいものを見て、心清まる一時間でした。あー、またヨーロッパに行きたいな。
 
こちら本物(2015年9月 at MoMA)

会場を後にして、4人でタイ料理のお店でランチをして帰りました。 久々にグリーンカレーを食べました。辛かった~。

2023年7月12日水曜日

夏の畑

ミニトマトが赤くなり始めました。これは少し細長いグレープトマトというのかな? 3株あって、すでにジャングル化しています。実はこれ、園芸ショップで枯れそうになっていたセール品を3株$1.75(125円ぐらい)で買ったものなんです。畑に植えた頃はヒョロヒョロとして変な虫も付いてしまったのだけれど、毎日せっせと酢水を吹きかけていたら、急に元気になって、たくさん花を咲かせて、今は3株合わせて優に100個以上は青い実が生っています。なんでも、100倍ぐらいに薄めた酢水を弱っている野菜の株に与えると、野菜が驚いて「頑張らなくちゃ」と元気になるのだそうです。「Sugary」という品種なので、甘いトマトかもしれません。楽しみ~。日本のトマトのように少しピンク色です。

そしてこちらも同様に枯れかかっていた苗を3株$1.75で購入したトマトです。小ぶりな普通のトマトですが、わんさか実っています。これはほんの一部で、この何倍もあるんですよ。うれしいなぁ、たのしいなぁ。昨年はトマトがまったくダメだったので、余計にうれしい♪
 

こちらはズッキーニ。これも3株$1.75。ズッキーニは葉が広がって場所を取るので、露地栽培ではなくバケツ/袋栽培です。このバケツ、日本食レストランで働く知人がガリ生姜の入っていた容器をもらってきてくれたのです。底にドリルで穴を開ければ立派なプランターです。右のふたつはお米の袋。袋栽培は市販の培養土を袋のまま使うのが便利だと書いてあったけれど、我が家では土も自家製腐葉土とオーガニック肥料/石灰を混ぜて手作りしているので、お米の袋ぐらいしか大きい袋がないのです。もっとファンシーにするなら麻袋を買うといいみたいですね。

 

  

 ズッキーニはすでに5本収穫しました。あと数日でまた3本ぐらい採れそうです。もう完全に元が取れました。

 

 

 こちらも袋栽培の大根。なかなか太くならず、ずっとこのままなので、あまり長く放置しておくと、すが立ってしまうのじゃないかと思って抜いてみました。結構長くて、先が折れてしまいました。スライスしてひと口食べてみたら、か、辛い!煮物よりは大根おろしやお漬物に向く大根だそうです。

こちらはモロヘイヤ。葉物野菜の少ない夏に重宝するネバネバ野菜。
 

 少し前に撮ったリーフレタス。今はもうトウが立ってしまいました。

最後はイチゴ。これはなんとスーパーで買ったイチゴのあのブツブツした種が発芽したものです。去年の今頃に十数個の種をまいて、半分ぐらいが発芽したものの、夏の暑さでたった一株だけが生き残りました。それが越冬して、さすがに今年はまだ実は生らなかったけれど、次々とランナーが伸びてきて、現在8株ぐらいが定着しています。うれしいなぁ、たのしいなぁ。

2023年7月2日日曜日

砂糖断ち

 

6月は雨ばかり降っていて暑さも穏やかだったのだけれど、終盤にはまるで梅雨明けを迎えたように雨が止み、猛暑がやってきました。

おかげでバナナがすぐに完熟して黒くなってしまうので、最近は週一回ぐらいの頻度でバナナとくるみのマフィンを焼いています。 分量もきちんと計量などせず、小麦粉1カップ、ブラウンシュガー1/4カップ、とかなりテキトーです。材料をすべて混ぜ合わせてマフィン型に流し入れ、オーブンで焼くだけで出来上がり。オーブンも大型オーブンだと家の中が暑くなるので、エアフライヤーつきの小型オーブンを使っています。今回は冷蔵庫に少しだけ残っていたブルーベリーも入れてみました。マフィンはSちゃんに持たせたり、夫の朝食になったり。でも私は味見程度にしか食べません。なぜって、砂糖断ちを始めたからです。

少し前に健康診断で血液検査をしたときに、糖尿病の検査数値であるA1Cの数値が正常値範囲内ではあったのだけれど、前糖尿病(糖尿病予備軍)との境界値に極近いところだったのです。A1Cは過去3ヵ月(だったかな)の血糖値の平均を調べるものらしく、昨日今日の食事で数値が変わることはないのだそうです。

RN(登録看護師)として働くSちゃんにその話をしたら、「Jさんがですか?」と腑に落ちない様子です。青虫のような食事をして運動もしているJさんが?とは言いませんでしたが、そういう意味です。笑

ただ、思い当たる節もあるにはあるのです。それはお菓子。食後についつい食べてしまうチョコレートやクッキーやアイスクリーム。そしてこれが習慣化すると、お腹ではなく脳がこれを欲せずにはいられなくなるのです。まぁ、走っているし、いいか…と思って食べていたけれど、最近、夕方になると低血糖のような症状をときどき自覚することがあって、危機感を覚え始めました。そこで、砂糖断ちに踏み切ったのです。とはいえ、果物とはちみつと料理に使う砂糖だけは口にしていいことにしました。 

砂糖断ちを始めてから数日は食後にお菓子を食べたい欲求がかなりあり、 他のことをして気を逸らせたり、庭に出たりしていました。やはり砂糖には中毒性/依存性があるのでしょうね。ところが、一週間もすると食後にお菓子のことを考えることがなくなり、他の人がお菓子を食べているのを見ても全く平気になりました。

砂糖断ちをしたからといって、私の場合は体重が落ちたり肌がきれいになったりというわけではないのだけれど、血糖値は計っていないから変わったのかどうかはわからないものの、何かが変わったとしたら、お腹が空かなくなったことと、糖度に敏感になったことかもしれません。果物(とくにイチゴ)がいつもより甘い感じがするのと、お昼や夕方に以前ほどお腹が空かなくなったような気がします。

お菓子を食べなくていいのならそれに越したことはないのかもしれないけれど、お菓子も人生の楽しみのひとつではあるから、本当に美味しいものをときどき食べるのはいいということにしましょう。脳が働きかけてこない程度に。