2022年12月29日木曜日

よいお年を♪

 ハワイから帰ってきて、あれよあれよという間に年末になってしまいました。ハワイでの出来事を書こうと思っていたのに、クリスマスだなんだと時間が過ぎてゆくばかりで、来年に持ち越しということになりそうです。早くしないと楽しかったことも忘れてしまいそう。

例年はその年にあった出来事を自分が書いたブログ記事で確認していたのだけれど、今年は8月以前に使っていたブログサービスが終了して記事が削除されてしまったので、前半は何をしていたのかあまり思い出せません。今年はランニングと野菜作りしかしていなかったような…。

ランニングはホノルルマラソンを目標によく走りました。1月の段階では最長10kmぐらいしか走れず、とにかく前月の走行距離を超えることを目標にして、11月にようやくハーフマラソンを完走しました。12月のフルマラソン42kmはぶっつけ本番でしたが、30km以降にかなり失速したもののなんとか完走できました。公表できるようなタイムじゃなかったけれど。来年もホノルルマラソンに参加するんでしょうかね~。

 
 
毎年なんとなく年末にはその年に読んだ本の数を書いているので、今年も書いておきましょう。今年は47冊(洋書13冊、和書32冊、漫画2シリーズ)読みました。今年中に読み終えそうな和書1冊を加えると48冊です。記録しているタイトルを見返してみると、内容をほとんど覚えていない本もいくつかあります。本を読み終えたらほんの少しでもきちんと感想を書かないといけないのかもしれません。…と毎年言っているような。来年の課題です。

今年読んだ本で特によかったのは:

和書:コンビニ人間(村田沙耶香著)

芥川賞を受賞した時にずいぶん話題になった小説ですが、著者本人がコンビニで働いていた時の経験談だと私は勝手に勘違いしていてなかなか手がでませんでした。ところがいざ読んでみると、想像をはるかに超えたスゴイ小説でした。驚きの感性というか、こういう感じ方もあるのか、「普通」って何だろう、と考えてしまう秀作です。

洋書はいろいろありすぎてひとつに絞れません:

The Things They Carried(by Tim O'Brien)

「本当の戦争の話をしよう」というタイトルで村上春樹が翻訳していると後で知りました。フィクションと断ってはいるものの、著者のベトナム戦争の経験をもとに書かれた小説です。英雄ものの戦争小説とは違った、普通の兵士たちのきれいごとじゃない、けれどいろいろと考えさせられる話を集めた短編小説集です。

Born a Crime(by Trevor Noah)

コメディアンでアメリカのテレビ番組「The Daily Show」の司会者として有名なトレバー・ノアの自伝。タイトルの「Born a Crime」は、生まれたことが犯罪という意味で、アパルトヘイト下の南アフリカで、黒人と白人の結婚が禁止されていた時代に黒人の母親と白人の父親の間に生まれた著者自身のことです。自身の南アフリカでの生い立ちは時代を考えるとおそらく大変なものだったはずですが、それをおもしろおかしく語っていて、聡明な人なのだろうという印象を受けます。お母さんへの多大な愛情が伺えます。

The Storyteller: Tales of Life and Music(by Dave Grohl)

かつてはニルヴァーナのドラマー、現在はフー・ファイターズのフロントマンとして活躍するデイヴ・グロールの自伝。コロナ禍で音楽活動ができなかった期間に書いた本だといいます。DC郊外のバージニア州での少年時代、パンクとの出会い、高校を中退して参加したバンドでの経験、ニルヴァーナのこと、カート・コベインの死、フー・ファイターズのこと、偉大な先達ミュージシャンとの出会いやコラボレーションのことなどが語られています。私も同じ時代に音楽好きとして生きてきて、とても親近感を覚える内容でした。私が18歳で初めてアメリカに留学した時、デイヴ・グロールはまだ高校生で、意外と近いところにいたんだな、と思ったりして。

来年は本を買うのを控えて、今年買ってまだ読んでいない積読本を制覇しようと思います。 

さて、大掃除ならぬ小掃除を始めることにします。

みなさま、よいお年をお迎えください。

2022年12月22日木曜日

復路バタバタ騒動

 

月曜日に常夏のハワイから寒ーい我が家に帰ってきました。いやー、疲れました。

近年は年をとったせいもあるのか長距離のフライトがだんだんつらくなってきていて、いつ頃からか長距離フライトの後に激しい頭痛と吐き気に襲われることが多くなり、どうやら飛行機高山病にかかっているようなのです。そんなこともあり、最近は航空券の安さよりフライト時間の短さを重視してチケットを選ぶことが増えています。

今回は往路は2回乗り継ぎ(デンバー、ハワイ島)で15時間ぐらいかかったのだけれど、復路はワシントンDC経由の11時間と格段に短いフライトを選びました。ところがそれが災いして、本来ならば夜間飛行で朝の9時半には我が家の最寄り空港(家から車で15分程度)に着いているはずだったのに、途中バタバタ騒動があって、帰宅したのは夜の8時。前日の昼間にホノルルの娘の家を出てから実に24時間以上が経過していました。その間ほとんど眠れずに。

今回のハワイ旅行にはマラソンの2日前に息子のガールフレンドで私のランニング仲間のSちゃんが合流し、月曜日に同じ便で一緒に帰ってきました。フライトの予約は別々だったのだけれど、なんとか隣同士の席がとれました。ホノルルの空港で搭乗を待っていると、機内の清掃が終わらないとか機体のトラブルがあって整備中だとかで搭乗時間がどんどん遅れていきます。そのうえ、機内食が届いていないというハプニングもあり、ようやく1時間遅れで出発しました。

ワシントンDCでの乗り継ぎの時間は1時間半。到着時間が1時間遅れると30分しかありません。でも、「乗り継ぎに間に合わなかった場合は現地(DC)のエージェントが最善のフライトを確保しておくので、着地したらすぐにアプリで確認して指定のゲートに向かってください」というようなアナウンスがホノルルの空港であったので、まぁ、大丈夫だろうと思っていたのです。

ところが、DCのダレス空港に着陸したのが朝の8時。乗継便の出発時間は8:25で、搭乗口は通常出発15分前に閉まるのだそうです。ということは次のゲートまで10分で移動しなければなりません。着陸してすぐに航空会社のアプリを開くと、もともとの乗継便はまだ出発していないので有効になっていて、間に合わないと思ったら次の午後1時の便を選択するというオプションが表示されています。現状をキープするか、1時の便をとるか。1時までは5時間もあります。1時の便を選択するともともとの予約はキャンセルになります。そこで、とりあえずアプリは無視して次のゲートまで走ることにしました。

飛行機が停止してシートベルト着用サインが消えると、乗客が一斉に立ち上がり荷物を取り出したりしてザワザワしています。そんな頃になってから「ワシントンDCが最終目的地の方はいったんお座りになって、乗り継ぎのあるお客様を先に通してください」というアナウンスがあったものの、そこで座る人なんて一人もいません。もどかしく列に並んでいると、何々便はどのゲートという案内のアナウンスがあって、私たちの目的地の便のアナウンスでは「(この機から)この便への乗り継ぎは39人います。最善を尽くしてゲートまで急いで行ってください。(Try your best to catch the plane)」と言っています。えー、39人も?それも10分で?

降りてからはゲートの通路を一目散に走りましたよ。Sちゃんは別の通路から降りてきて、見当たらなかったのだけれど、とにかく後ろから来るのはわかっているから、私が先に着けば「もう一人来るから待ってください」と言えるだろうと思って走ったのでした。周りにも同じ便を目指して走る人たちが何人もいます。バックパックにはパソコンや食糧や水筒が入っていて重いのなんの。するとSちゃんがキャリーオンの小型スーツケースをガラガラ引っ張りながら猛ダッシュで駆けてきました。長い通路でゲートは遠かったー。まるでマラソンのよう。

はぁはぁ言いながら出発ゲートに着くと、もう誰もいなくて、搭乗口も閉まっています。

えーーーーー。あんなに走ったのにーーー。

しかし、落ち込んでいる場合ではありません。次の便を確保しなければ。まず、エージェントの列に並ぶと同時にアプリを開いてさっきの1時の便を予約しようとしたら、それは既に消えていてアプリからは何もできなくなっていました。Sちゃんも5時の便しか出てこないと言い、とにかくエージェントにどうにかしてもらうことにしました。列で待っている間にもオプションは減っていっているに違いありません。39人が同時に空席を探しているのだから。

ようやく私たちの番になり、エージェントにお願いすると、5時の便のスタンドバイ(キャンセル待ち)か翌日の朝の便しかないと言います。いやー、それは困ります、(だってSちゃんは翌朝からお仕事だから)どうしても今日中に帰らないと…とゴリ押しすると、ダレス空港から車で1時間ぐらい離れたレーガン空港からなら別の航空会社の5時の便が取れると言います。もう、それしかないならそれを取るしかないと私は即決。次にSちゃんも同じ便を取ってもらおうと予約番号を提示すると、「あなたは1時の便が取れていますよ」とのこと。えー!

それなのに、エージェントさんは「それでも二人一緒に帰りたいのなら、別会社の5時の便を取りましょうか?」と訊いてきます。そんなわけありません。早く帰れるのなら、そんな面倒なコトしなくていいって。それでも、Sちゃんは「私だけ先に帰るなんて…」とぐずぐずしているので、エージェントさんに「このままで結構です」と伝えて、私は別の空港までのタクシー券をもらって一件落着。二人分のお食事券ももらったので、カフェでしっかりと朝食を食べました。

お昼ごろまでダレス空港でSちゃんと一緒にいて、Sちゃんの搭乗時間が近づいてきたので、私はホノルルでチェックインしたスーツケースを受け取って別の空港に向かおうとしたら、私の荷物はすでに目的地の空港に着いているといいます。それはラッキー!と思った半面、同じ便でホノルルから到着したのに、乗継便に人間は乗せられなくても荷物を移動させる時間はあったの?と考えてしまいました。次の1時の便はまだ出発していないから、私たちが乗るはずだった便で荷物は運ばれていったはずです。

タクシーでレーガン空港まで移動して、すでに航空会社のホームページからチェックインを済ませておいたのでゲートに直行したものの、出発時刻までまだ3時間もあります。飛行機の中で見ようと思ってダウンロードしておいたNetflixのドラマを2話見て、しばらくすると搭乗時間となりました。もう究極に眠くて機内では離陸前から爆睡。着陸して、やっと着いたー、家に帰れる!と思いきや、荷物受取りサービスのオフィスが無人で鍵がかかっています。ガラス越しに私のスーツケースが見えるのに。そのうちに同じホノルルからの帰還者が同じように荷物を受け取りに集まってきて(みんなどこかしらの5時の便で戻ってきたようです)、どうする、どうするという話になったのだけれど、通りかかったセキュリティの職員さんがフロントに連絡してくれて、それからさらに20分後ぐらいに担当者が現れました。実質1時間ぐらい待たされて、ひどい目に遭った私たちを優先しておくれよーと思ったけれど、とにかくすぐに家に帰って眠りたかったのでした。

こんなことなら、20時間以上かかる安いチケットにしておけばよかった。お金で時間を買ったはずだったんだけど。


 

2022年12月10日土曜日

アロハ~

 

 

ハワイにやってきました。

霜が降るような場所から来たのでハワイの気候は「夏」そのものなのだけれど、娘は私が来たせいで急に寒くなったと言い、長袖のジャケットなんぞを着ています。というのも、去年も私が来た途端に気温が下がって、何年に一度というような大雨が降り、あちこちで浸水被害があったらしいのです。今年はそんなことになりませんように。

そして明日はいよいよホノルルマラソン。いやー、本当に大丈夫なのでしょうか。

家に帰ってから旅行のご報告をしますね。



2022年11月29日火曜日

Giving Tuesday

 ブラックフライデー、サイバーマンデーが終わり、今日はギビングチューズデー(寄付の日)です。昔は感謝祭とブラックフライデーしかなかったけれど、インターネットの普及にともなってオンライン通販のバーゲンセールをするサイバーマンデーが始まり、いつの頃からか翌日の火曜日は寄付を推奨するギビングチューズデーということになりました。木曜日に暴飲暴食をして、金曜日と月曜日に散財をした後、火曜日には少し心を落ち着かせて世の中のために正しいことをしようということなのでしょうか。

私は毎年、ギビングチューズデーにとは限らないのだけれど、年末が近づくとある団体にわずかな寄付を行っています。 切実に助けが必要な人に対する寄付ではないけれど、私が大切だと思うことを実現しようと活動している団体で、私もその恩恵を受けているので、わずかばかりの寄付をしています。今日は支援企業が私の寄付の2倍の額をマッチングしてくれるということなので、年末まで待たず早々に寄付しました。実はサイバーマンデーにもスマホのアクセサリーや先日のハーフマラソンの写真(これが高い!)や諸々を買ってしまって、お財布の中身が乏しいのだけれど、まぁ、外でのランチを一回我慢したと思えば、いいか…。(その程度の寄付です)

ギビングチューズデーは一般的には寄付の日ということになっているけれど、お金じゃなくてもいいのだと思います。「ギビング」には誰かのために何かをしてあげるということも含まれていると思うから。行動で優しさを示すのも立派な「ギビング」です。みんなが人に優しくなれる日であってほしいと思います。

いつかの横浜の銀杏並木

2022年11月25日金曜日

感謝祭とブラックフライデー

 昨日はアメリカの感謝祭、Thanksgiving Dayでした。

少し前に友人のMさんに会った時にThanksgivingを一緒にやろうという話になったのだけれど、その晩に彼女からメッセージが来て、すでにパートナーがThanksgivingの予定を立ててしまっていた後だったとのこと。それでは仕方がないから、また去年のようにSちゃんのご実家に勝手にお呼ばれしようと思っていたのでした。というのも、Sちゃんのお家で料理をするのはうちの息子だから。

ところが、Sちゃんのご家族は誰もターキーが好きではないらしく、今年はターキーをやめて焼肉パーティーをすることになったそうなのです。私もターキーは特に好きじゃないから焼肉大賛成!と、ご招待されてもいないのに勝手にお邪魔する気でいました。すると、渋い顔をする輩が一人。夫です。

「焼肉は好きだけど、Thanksgivingに食べるものじゃない」と言い、ターキーのないThanksgivingなんて…と渋面を作っています。あら、そう?じゃあ、あなただけ、ターキーのTVディナー(温めればいいだけの冷凍ディナー)を持って行けばいいじゃない...と思ったのだけれど、まぁ、アメリカ人にとってThanksgivingのターキーというのは、日本人にとってのお正月のおせち料理みたいな位置付けなのだろうと思い、ホールターキーではなく胸肉の塊を家で調理してあげるすることにしました。副菜も特に手の込んだものは作らず、家にあるもので適当に。


ゲストをご招待した場合はテーブルセッティングもきちんとするのだけれど、二人だけだからお皿も普段使いのもので、いつもの食事とたいして変わりません。夫はターキーが食べられたのでホクホクしながらSちゃんの家にいる息子に料理の写真を送っていたけれど、向こうからは焼肉がジュージュー焼けている動画が送られてきて、うぅぅ...でした。

Thanksgivingは調理する人にとっては慌ただしく、少しもくつろけないのだけれど、翌日の金曜日は残り物を出しておけばいいので、何もしなくていい最高の日です。

近年は日本でもブラックフライデーが定着してきていますが、アメリカのブラックフライデーは昔よりずいぶん落ち着いたように思います。オンライン購入が増えたせいもあると思いますが。昔はブラックフライデーに人が殺到してケガ人が出たりしていましたよね。私は昔からよほど欲しいものがない限りブラックフライデーはスルーしていました。

今年は、欲しい物というより必要に迫られて、先週から一足早く始まったブラックフライデーのセールでスマートフォンを買ってしまいました。

前のスマホは5年以上も使っていたもので、もうOSはアップデートできないし、アプリも対応しないものが出てきたので、セキュリティの問題もあるからそろそろ買い替えようとしばらく前から考えていたのです。仕事の都合でAndroidとiOSの両方を持っていた方が有利なことが多く、iOSはiPadを持っているからスマホはAndroidにと決めていました。10月にPixel 7が発売になったので買うつもりでいたものの、グズグズしていたらラッキーなことにブラックフライデーで$100オフになるというじゃないですか!今買わなくて、いつ買うの、ということでポチってしまいました。

私のまわりの人はほぼ100%全員がiPhoneを使っていて、私がPixelを買うといったら、えー、なんでiPhoneじゃないの?と口をそろえて言うのだけれど、逆に私は、えー、なんでiPhoneじゃないといけないの?と訊いてみたいです。


2022年11月21日月曜日

Harbor Half Marathon

 

昨日の日曜日にハーフマラソンを完走しました。

ハーフマラソンは実に12年ぶり。それも過去に一度しか走ったことがなく、あの日の私のコンディションは極度の貧血で、息も絶え絶えになんとかゴールした思い出が ちょっとトラウマになっていました。前回のハーフではトレーニングで最長15-6kmしか走ったことがなく、ぶっつけ本番で21kmに挑戦したのだけれど、今回もやはり16kmが最長で、本当に21kmも走れるんだろうかという不安を抱きながら走りました。

先月の10kと今回のハーフは来月のホノルルマラソンの前哨戦ということで、またSちゃんと一緒に走りました。朝7時半のスタート前は気温が5℃ぐらいでしたが、海沿いのせいか冷たい風がビュービュー 吹いていて、そのうえスタート待ちは薄着だから寒いのなんの。震えているだけで、もうスタート前からエネルギーを消耗しているような感じでした。今回もまた自己申告タイムを遅くしたのでスタート待ちの時間が長いのもつらかった。

今回はタイム重視ではなく、どのくらいのペースなら21kmを問題なく走れるのかを知るためのレースでした。なにしろ3週間後には42kmを走らないといけないので、21kmを余裕をもって走れるペースを知りたかったのです。それと、前回の10kではSちゃんを置き去りにしてしまったので(といっても、私の数分後にはフィニッシュしていたのだけれど)、今回は彼女のペースにも合わせました。だから最初から普通のランより30秒(/1km)ほど遅いペースで、苦しくもなく周りの風景を眺めたりしながら楽しく走りました。

途中、驚くほどの豪邸が並ぶ高級住宅地の中を走ったのだけれど、いったいどんな人が住んでいるんだろうとあたりをキョロキョロしちゃいました。コースの途中のいろいろな場所に応援してくれる人たちがたくさんいて、声援はもちろん、手書きのプラカードを掲げていたり、ハイファイブをしたりと、励ましてもらいました。なかでも可笑しかったのは、「Smile! You paid money for this!(笑顔になって! これにお金を払ったんでしょ!)」というプラカード。みんな苦しい顔をして走っていて、こんな苦しみにお金を払うなんて、普通じゃ考えられないよ、というユーモアあるお言葉。確かにそうかもしれません。笑

19kmを過ぎた頃でもそれほど辛くなく、まだちょっと余裕がある感じだったので、切りのいいタイムでゴールできるようにペースを上げて、10kレースペースで最後の2kmを走り切りました。ずっと一緒だったSちゃんはそのままのペースで走り続けたのだけれど、私の姿が見えなくなったら急にモチベーションが下がって、止まってしまったのだそうです。そうしたら、ずっと私たちと同じペースで走っていたおじいさんがSちゃんに「ゴールはもうすぐだよ!」と声をかけてくれて、それでまた走り出すことができたと後で言っていました。ひと言お礼をいいたいと、レースのあとにおじいさんを探すと、荷物受取り所でまた会えました。お話を聞くと、70代で、マラソン歴は40年以上、昔ほど速くは走れないけれど、走れるうちはまだまだ続けると仰っていました。先月の10kレースにも参加していたそうで、これからもいろいろなレースでお会いできるんじゃないかと楽しみにしています。記念に一緒に写真を撮ってもらってお別れしました。

その後はピザとビールで乾杯。朝から…。ビール会社とピザのお店がスポンサーだからだと思うのだけれど、ゼッケンに引換券がついていて、ビールはなんと4杯までもらえることになっていました。でも、朝だし、寒いし、で1杯だけにしました。寒いから人垣の中に入っていったら、見知らぬランナーさんたちが、「Congratulations!(完走、おめでとう!)」と声をかけてくれて、私たちも 「おめでとう!」と返し、レースは何度目?とか、景色がよかったね、とか、たわいないおしゃべりをしました。帰りがけにまだ走っている人たちを少し応援して、近くから市電(Light rail)に乗って家に向かいました。

ハーフマラソンは完走できるのか本当に心配だったけれど、タイムやペースを気にせずに余裕を持って走れば完走できることがわかったから、来月の初フルマラソンものんびりと走れば大丈夫のような気がしてきました。景色もいい場所だから、楽しんで走らないとね。

ちなみに、↑の写真のメダルは栓抜きにもなるそうです。どこまでビールを宣伝するのやら。

2022年11月16日水曜日

コストコ会員デビュー

 

6月頃に種をまいたナスタチウム(金蓮花)の花が今頃咲きました。夏の花なのに。金蓮花はコンパニオンプランツとして植えると虫よけになるということで植えたのだけれど、芽は出たものの、夏の間は枯れてしまったのかと思うほど貧弱な姿をしていたので、いつの間にかその存在すら忘れていました。一年草と書いてあるけれど、このまま越冬して来年も育つといいなぁ。昔住んでいた場所の近くの海岸に野生のナスタチウムが毎年ぼうぼうに茂っていたのは越冬したからじゃないかと思うんだけど。

先週、車のタイヤがパンクしまして、新しいタイヤを買わなければいけないことになってしまいました。いろんな人にどこでタイヤを買うのがいいかと訊いてみると、コストコ(COSTCO)がいいという意見が圧倒的に多かったのです。ただし問題なのはうちはコストコの会員じゃないということ。

コストコには行ったこともあるし、日本にいた頃に何かのお礼として知人からメンバーシップをいただいたことがあって、何度か日本のコストコにも行ったことがあったのだけれど、いつも行きたいと思うような場所じゃないなぁ…というのが私の印象でした。うちの娘や友人のMさんは毎週通っているらしく、コストコを絶賛していますが。確かにバルクだから価格も安いし、日常的な消耗品などはお得かもしれないけれど、うちは狭すぎて物を置いておく場所がなく、冷蔵冷凍庫の容量も少ないから冷蔵冷凍食品も買えません。食品は二人暮らしでは食べきれるはずもなく。

でも、夫はタイヤを買うためにコストコの会員になってしまいました。 家族カード(?)は本人が行かないと発行してもらえないとのことで、私は別にカードはいらないよ、と思ったのだけれど、家から10分もかからないところにあるので、外出したついでにコストコに行ってみました。カードを発行してもらって一応店内を一巡したけれど、やはり特に欲しいものはなし。大きなボトルの生ハチミツが10ドルだったのには心が動いたものの、うちにはまだハチミツがかなりたくさんあります。次に買うならここだなと心のメモに書き留めておきました。

せっかく来たのに何も買わないのもどうかと思い、9個入り$9.99の富有柿を買いました。美味しかった❤

 


2022年11月8日火曜日

小春日和

先日の日曜日にアメリカの夏時間が終わりました。たった1時間の違いなのに、体内時計はまだ冬時間(?)を認識していないからなのか、ここ数日は朝4時台に目が覚めてしまっています。先週まではそれが5時台だったから。今までは7時でもまだ外が真っ暗だったのに、今週は6時半ごろから外が明るくなり始めて、朝が長く感じられます。朝型人間には嬉しいことです。

今朝目が覚めた時、もちろん外は真っ暗でしたが、ブラインドの隙間から月光が差し込んでいました。眼鏡もかけずに外をのぞくと、三日月のような細い月がぼんやりと西の空に見えます。三日月?昨日は満月みたいな大きな月だったのに?と一瞬思ったのだけれど、なにしろ寝起きで頭が働いていないので、そのままコーヒーを淹れにキッチンに向かいました。あとでネットのニュース(日本の)を見ていて、三日月のように見えたのは皆既月食だったことを知りました。知っていたら、もっとちゃんと見たのに...

先週は気温が25℃ぐらいまで上がり、ぽかぽかと暖かい日が 続きました。そこで週末に久しぶりにお出かけを。しばらく会っていなかった友人を誘って、隣町にランチに出かけました。前もってお互いにどのお店に行きたいかを考えておく約束だったので、私は以前に行ってパジョン(チヂミ)が美味しかった韓国料理のお店か、少し前にSNSで見かけて気になっていた地中海料理のお店を提案しようと思っていたら、偶然にも友人が行きたかったお店も同じ地中海料理のお店でした。二人で出かける時はだいたいいつもエスニック料理のお店が多いのです。というのは、どちらも夫やパートナーがそういうお店には行きたがらないから。どうせ高いお金を払って食べるのなら、自分では作れないものがいいと思うのです。特に今はインフレの影響もあってどのお店もメニューの値段がびっくりするほど高くなっているから、よっぽど美味しいというのなら別だけど、家でも作れるようなもの(イタリアンやメキシカンや中華)を外で食べたいとはなかなか思いません。(↑のパジョンも作れなくはないと思うけれど、美味しかったからいいのです)

初めて訪れたお店は、地中海料理と書いてあったけれど実際はトルコ料理のお店 だったようです。友人は前菜が少しずつ載っているベジタリアン・サンプラーを注文し、私はメインディッシュのサンプラーを注文して、二人でシェアすることにしました。トルコ料理をよく知らないから、いろいろなお料理を少しずついただけるのは嬉しいし、楽しい。そして、どれも本当に美味しかった。私が特に美味しいと思ったのは、ナスと野菜を煮込んだのか炒めたのかしたShakshukaというお料理と、レンズ豆のスープ。Shakshuka というのは卵が載っている別のお料理のことだと思っていたのだけれど、同じ地中海料理でも地域によってバリエーションがあるようです。私はこのトルコ版がとても気に入りました。レンズ豆のスープはミントが入っていて、とてもさわやかな味でした。

 
 

美味しいお料理を食べながら、久しぶりにいろんな話をして、楽しいひと時を過ごしました。もっと外に目を向けないといけないなぁと感じた週末でした。

 

2022年10月30日日曜日

Wicked 10k

 土曜日に地元開催の10kランニング大会に参加してきました。

Wicked (邪悪な)10kというイベント名からも分かるようにハロウィーンのイベントで、ほとんどの参加者が仮装していました。みんなそれぞれにとても個性的なコスチュームを着ていて、それを見ているだけでも十分に楽しめました。市販のよくあるコスチュームの人もいたけれど、大抵は工夫を凝らしたDIYコスチュームでした。

スタートの順番は自己申告タイムに基づいて8組に分かれていましたが、最初の組はやはりPR(自己記録)更新を目指しているような真剣なランナーが多いためか仮装率がずいぶん低く、順番が遅くなるにつれて大胆な仮装が増えていたように思います。

私とSちゃんは自己申告タイムをかなり遅くしたので6組目でした。まわりにはゴーカート付のマリオとルイジや、Guns n’ Rosesのアクセル・ローズとスラッシュ(ともに女性)がいたりして、かなり強風の中、ゴーカートの空気抵抗はきつそうとか、スラッシュのトップハットはどうするの、と他人事ながら心配してしまいました。レースの途中で、最近よく見るティラノサウルスのコスチュームの人を見たけれど、ちっとも進まない感じで可哀そうでした。あれは100メートル走ぐらいなら笑えるけど、長距離はただ苦しいだけのような

さてさて、私たちはどんな仮装をしたかというと、Sちゃんの提案で「チーズを追いかけるネズミ」ということになりました。最初はSちゃんがどこかのお店でピーナツバター&ジェリーのサンドイッチのコスチューム(一人がピーナツバターを塗った食パン、もう一人がジャムを塗った食パン)を見かけたといい、ずいぶん気に入っていた様子だったのだけれど、いやー、それは空気抵抗がと私がダメ出しをしてボツになりました。私も一応PR更新を目指しているもので

そうこうしているうちにコスチュームをネットで注文する時間がなくなってしまい、結局DIYでチーズとネズミの耳を作ることに、といっても、チーズは黄色いフリース生地を買って穴を開けただけ(横に縛るひももつけたけれど)、ネズミの耳も風よけの耳当てを工夫してそれらしく見せ、本番まえに鼻を黒く塗ってひげを描いただけです。チーズの衣装には本物のネズミ捕りのトラップもついています。役割は私がチーズでネズミのSちゃんに追いかけられるという設定でした。こんな簡単な仮装だったけれど、これが意外とウケて、写真を撮らせてと頼まれたりしました。

レースの途中、沿道の小さい男の子が私の姿をみて「チーズ!」と叫んだのが聞こえた時、私の前を走っていた男の人がその男の子にむかって「チーズ」と言い返していて、写真を撮られると思ったのかもしれません。そのランナーさんには私の姿が見えていなかったから。ぷぷぷ。

結局、途中でSちゃんとははぐれてしまって、ネズミに追いかけられるチーズという構図が成り立たなくなってしまったままゴールしました。タイムは去年のホノルルの10kより30秒弱遅かったけれど、まずまずでした。Sちゃんもかなり頑張って私の数分あとにフィニッシュしました。

レースビブ(ゼッケン)にはフードチケットと3杯分のドリンクチケットが付いていたので、暖かいトマトスープとパンをもらって、まだ朝の9時だというのにビールを一杯飲んでしまいました。さすがに朝から3杯は気が引けるので残りの2枚は使わず。

久しぶりのレースだったけれど、お祭りのようなお遊びのようなレースで楽しかった。また来年もぜひ参加したいと思います。

さーて、次は3週間後のハーフマラソン。そして6週間後のホノルルマラソン。本当に大丈夫なんだろうか

 


 

2022年10月23日日曜日

パスポートのこと

 横浜市に郵送で申請した戸籍謄本の写しが届きました。子供たちのパスポート用です。

娘はしばらく前から日本に行きたいと言っていたのだけれど、日本のパスポートを持っていなかったためにずっと行くことができないでいました。日本に二等親以内(だったかな?)の家族がいる場合はビザを取れば行けるとのことでしたが、それでも結局は家族である証明などを用意しなければならないはずだから、そこまでして行くつもりはなかったようです。今月から渡航の規制が緩和されて、アメリカのパスポートでもビザ免除で渡日できるようになりましたが、今後またなんらかの感染症対策などで同様の措置が施される可能性もあることを考えて、日本のパスポートを作ることにしました。ちょうど12月に私が娘のところに行くので、その時に一緒に領事館に行く予定です。

ところで、アメリカ国籍を持つ成人の娘は、果たして日本人として日本のパスポートを作れるのでしょうか?

ちょっと調べてみたら、作れるのだそうです。実際、知人の日米ハーフの息子さん(成人)がこの夏にパスポートを取って日本に渡航していました。

その昔、うちの子供たちが生まれた頃は、二重国籍を持てるのは22歳頃までで、その後は日本かアメリカのどちらかの国籍を選択しなければいけない決まりでした。そんなこともあって、娘は20代前半ぐらいまでは有効な日本のパスポートを持っていたけれど、その有効期限が切れてからはパスポートを申請できないものだと思っていたといい(私もそう思っていました)、最後のパスポートはハワイに移住する時にシュレッダーにかけて捨ててしまったそうです。実際は今でも二重国籍は認められておらず、現在は20歳(成人の年齢が18歳になったことで2年繰り下がったとのこと)でどちらかの国籍を選択しなければならないのだけれど、選択しなければ「国籍留保者」という立場でパスポートを申請できるのだそうです。これは出生など、自分の意志とは関係なく二重国籍になってしまった人だけが対象です。

最近、私のまわりにアメリカ国籍を取ろうと考えている日本人が何人かいます。友人のMさんや、息子の彼女のSちゃんもその一人です。Sちゃんは、お父さんがアメリカ人でお母さんが日本育ちの日米ハーフだから本人はクォーター日本人なのだけれど、いろいろな都合からアメリカ国籍を持たず、小学生のときに数年アメリカに滞在したものの、中学までは日本の学校に通って、その後ご家族とアメリカに引っ越してきました。だから心はほぼ100%日本人です。そのSちゃんも、求職やいろいろなことを考えて、次のグリーンカード(永住者カード)の更新をしないで、国籍を取ろうかと考えているようです。ただ彼女は、自分は容姿が100%日本人ではないから、自分と日本を結びつけるものは国籍しかないのに、それを失うのは悲しい、と言っていました。

確かにそうかもしれません。私はたとえアメリカ国籍を取得したとしても、自分が日本人じゃなくなるなんて思わないし、周りの人も私を日本人だと思うだろうけれど、Sちゃんの場合は初見で日本人だと思われない上に、「日本人です」と言えなくなっちゃうのは寂しいことなのでしょうね。知り合いの日本人ご夫妻の娘さんたちは、見た目は完全な日本人だけれど、アメリカ育ちで日本語はほとんど話せません。Sちゃんは見た目はアメリカ人だけど、中身は完全に日本人。不思議ですね。

知人の娘さんたちはおそらく日本国籍も留保しているから、現状ではアメリカと日本のパスポートが持てます。うちの子供たちは50%しか日本人じゃないけれど、日本国籍を留保しているから両国のパスポートが持てます。Sちゃんは日本生まれで日本国籍を保持しているけれど、アメリカ国籍を取得したら日本国籍を自分の意志で放棄したと見なされて、日本のパスポートは持てません。私もアメリカ国籍を取得したら、日本のパスポートは持てません。

私は今のところまだアメリカ国籍を取るつもりはないけれど、いずれそうなるとしたら悩ましい問題です。

 昨日の炎のような夕焼け