9月もそろそろ終わり。夕焼けがきれいな季節になりました。
黒千石(小粒黒豆)の収穫時期は11月ごろと栽培方法には書いてあったのに、我が家の株は9月上旬には黒くカサカサに乾燥し始めて、もしや枯れたのでは...と心配していましたが、しばらくするとサヤから豆がはぜて土の上に落ちるようになりました。豆は多少シワシワしたものもあるけれど、食料用の市販品と同じような見た目だったので、カラカラに乾燥したサヤから順次収穫を始めました。採れたものは紙袋に入れて物置小屋に置き、先週ようやくすべてのサヤを収穫し終えました。
リンゴの木陰になったウッドデッキに新聞紙を広げて、豆をひとつひとつサヤから出していきます。まん丸で艶々した完璧なものもあれば、シワシワで小石のような食べられるのかどうか怪しいものもあります。二日に分けて作業をして、すべて終わるまでに4時間ぐらいかかりました。
オンラインで購入した黒千石1㎏の価格(アメリカでは同じ商品が日本の価格の2倍)は、私がフリーランスで仕事をするときに設定している時給よりほんの少し安い程度だったので、コストパフォーマンスという点では買ったほうが断然いいことになります。1時間仕事をして、残りの3時間でドラマが3話も見られます!
でも、気持ちのいい秋風の吹く庭先で、他愛もないことを考えながら、ひたすらサヤを割るのも贅沢な時間だなと思ったのでした。シワひとつないまん丸なお豆が出てきたときの喜びや、お隣のパイロマニア(火遊び好きな人、絶対そう)がフェンスの向こうで焚火をしている匂い(そちらも二日続けて)... こういうのんびりした時間もいいものです。
夏の初めに9株植えて、今回収穫した量は、280gでした。コスパがさらに悪いことが判明。
この小粒黒豆は納豆にしたいのだけれど、市販品で3回ほど挑戦して、まだ一度も成功していません。皮が硬すぎるのか、ほんの少ししか粘らないのです。味は納豆なんだけど。何粒かは来年の種用にとっておいて、残りはお米と一緒に炊いたり、お正月の黒豆の煮物にしようかな。