2023年4月28日金曜日

フィラデルフィア弾丸旅行

今週は夫の急用に伴ってフィラデルフィアに1泊2日で行ってきました。といっても、車を運転してフィラデルフィアに着いたのは夜8時過ぎだったので一日目は何もせず、二日目も夫の用事が済み次第、お昼過ぎにはフィラデルフィアを発たないといけなかったため、実質滞在時間はほんの数時間でした。

2日目の午前中に夫が出かけている間、私は近くを散策することに。最初は30分ぐらいだと聞いていたので、近くのコーヒーショップで本でも読みながら時間を潰そうかと思っていたら、夫からメッセージが来て少し長くなると言います。それならば...と歩き始めると、

回転ずしのくら寿司がすぐ近くに。まだ早くて開いていませんでした。


しばらく行くと、City Hall(市庁舎)の建物が出現。まるでヨーロッパにいるみたい。

中央の通路の中は、こんな感じです。

City Hallから目指すのはフィラデルフィア美術館。徒歩で20分ほどとのこと。

途中には

Free Libraryという図書館

 緑の美しい並木道

ロダン美術館

 
噴水とその向こうに見えるのは…

フィラデルフィア美術館の石段

この階段、何で有名かご存知ですか?

 この人が映画の中で駆けあがっていた階段です。
 

石段の上からの眺め。

向こうの高い塔が先ほどのCity Hallです。美術館は今回は時間がないので入館しませんでした。 

帰りもまた同じ道を戻ったのだけれど、

  

やはり、この誘惑には勝てませんでした。市民じゃないけど、入ってもいいのかなぁ…と恐る恐るドアを開けると、わぁ、小さめのメトロポリタン美術館みたい。


 でも、図書館です。

 

あー、こんなところに住みたい。

ほんの少し美術品も展示されていました。私はこの絵に釘付け。

ペーターとハイジとユキちゃん

1時間ほどだったけれど、こんなに楽しめて、行った甲斐がありました。

また行きたいなぁ。

2023年4月21日金曜日

白鳥の湖とヘアカット

 

まだ4月だというのに、ここ数日は気温が30℃近くまで上がり、すっかり初夏の陽気です。桜が終わり、ツツジやハナミズキが一斉に咲き始めたと思ったら、あっという間に花の季節が終わってしまい、今はどこも緑でいっぱいです。我が家の裏庭にももうほとんど花はないのだけれど、唯一、西洋テマリカンボク(ビバーナム・スノーボール)が真っ白な花を咲かせています。

さて、先週末、フィラデルフィア・バレエの公演「白鳥の湖」に行ってきました。昨年のアメリカン・バレエ・シアターの「ドン・キホーテ」に続く2度目のバレエ鑑賞。地元の芸術振興団体のシーズン皮切りは毎年バレエ公演のようです。昨年は2階のバルコニー席だったのだけれど、今回は1階オーケストラ席のほぼ中央。ダンサーの表情まできちんとわかる、なかなか良い席でした。

「白鳥の湖」はやはりバレエの王道ですね。これまでは有名な踊り、例えば四羽の白鳥や黒鳥のヴァリエーションなどは、部分的に動画などで見たことがあったけれど、目の前で全幕を通してみると、やはりそのストーリー性や優雅さが何倍にもなって伝わってくるように感じました。フィラデルフィア・バレエには伊勢田由香さんという日本人のプリンシパル・ダンサーがいらして、今回はハンガリー王女(Hungarian Princess)の役にお名前が載っていました。

毎日毎日銃乱射だなんだと聞こえてくる世知辛い世の中でも、たまにこうして美しいものに触れると、心が洗われる気分になりますね。

そして翌日、髪を切りました。それもセルフカットで

日本からここに戻ってきて約1年半の間、私の髪は伸び放題でした。こちらに来る直前にある程度短くカットしては来たものの、あれから約20㎝は伸びているわけで、髪の量も多いから後ろで結ぶ以外にどうすることもできません。美容院に行けばいいじゃないと思われるかもしれませんが、ここはアメリカ。どんな悲惨な結果になることか。特に私のような多毛、剛毛、くせ毛の三拍子がそろった髪はなおさら。ニューヨークやLAのような大都会なら日本人の美容師さんもたくさんいるのでしょうが、ここは日本人も少ない田舎町です。

ある時、娘に電話をしたら、「今、自分で髪を切っているから、後でかけ直す」と言われ、後で送られてきた動画を見ると、ロングだった髪がミディアムぐらいに短くなって、レイヤーが入っていました。セルフカットとはわからないくらいに上手に切れています。髪質はずいぶん違うけれど、これなら私にもできるかもと思い、ハサミとすきバサミが入ったヘアカット用のキットをアマゾンで購入し、セルフカットのありとあらゆる動画を見て、いざセルフカットに挑んだのでした。

まぁ、初めてだから、肩ぐらいまでのボブにしてと髪を縦にブロック分けにして、同じ長さのところで全体を切ったのです。案の上、髪は真っすぐには切れなかったけれど、表面の髪だけ残して、中はすきバサミで大胆にすきました。表面の髪を下ろしてみると、あれれ、すいた髪がずいぶん短くなっていて、表面の髪の下に短い髪が透けて見えます。これはヘンだな、と表面の髪を中の長さに合わせて切ると、今度は市松人形の髪のように横に広がってしまいました。また中をすいて、長さを合わせようとすると、これがなかなかうまくいかず、髪はどんどん、どんどん、短くなっていきます。とうとう収拾がつかなくなって、ひゃー、どうしようということになった時に、「キル・スイッチ」を導入することにしました。最悪の場合、少量ずつ髪を拳で掴んで、トップに出た部分を切るという方法です。セイム・レイヤー(どこも同じ長さだからレイヤーになる)というのだそうですが、女性でもベリーショートとして街に出られる限界のカットということでした。

そうするべく、いざ、と髪を掴んだら、トップから出ている髪がずいぶん長いのです。セイムレイヤーということであれば、必ずしも拳の長さじゃなくてもいいんじゃない?と思い、まず、すべての髪を15㎝ぐらいで切ってみました。横と後ろはすでにかなり短くなっていたのでそのままにして、あとは表面以外をテキトーにすいて軽くしました。すると、わぉ、今どきのショートヘアの出来上がり。直毛じゃないから、毛先があちこちにカールしたり跳ねたりしているのもカットの欠点をかなりカバーしていると思うのだけれど、ひとまず外に出られる髪型になりました。やれやれ。かかった時間は6時間。

こんなに短くするつもりじゃなかったけれど、アメリカでショートにできたのは嬉しいな。うちの男衆、特に息子が私の髪型をからかわないということは、まずまず見られるということなのでしょう。日本にいた頃はずっとショートだったから、見慣れているということもあるだろうけれど。私のショートヘアを初めて見たSちゃんはかなり驚いて、「Jさんがショートにしたこと忘れていて、会うたびにびっくりしちゃいます」と今でも言っています。

2023年4月12日水曜日

自家製つぶ餡とうぐいす餡

 裏庭に緑が増えてきたので、外がよく見えるダイニングテーブルでノートパソコンを開いて仕事をしようとしたら、ノートパソコンの遅いこと!久しぶりに使うからアップデートしないといけないプログラムがたくさんあるのでしょうけれど、仕事はちっともはかどらず、外を眺めてはため息をつくばかり。リスが相変わらずあちこちに穴を掘っています。本当ならば今頃はリンゴの花がきれいに咲いているはずなのだけれど、一昨年の冬に大幅に剪定してしまったので、今は成長にエネルギーを費やしていて、花を咲かせないのだそうです。

 

リンゴといえば、スーパーで買ってきたリンゴを割ったら、種がぷっくりと膨らんでいて、ちょろっと根っこが出ていたのです。しばらく水に浸けておいたら種が割れて双葉になりました。それを土に植えたら少しずつ成長しています。安売りだったから買ってみたコスミック・クリスプという品種なのだけれど、リンゴの味に一家言を持つ私にはかなり残念な味でした。実がなってもパイ用かな。

 
 
先日の桜祭りの時に桜餅を作りました。今回は粒あんも手作りしました。というのは、炊飯器で粒あんを簡単に作れると知ったからなんです。実際に作ってみたら、本当に簡単でした。小豆は浸水させる必要もなく、そのまま炊飯器で炊いてしまっていいようですが、私は最初に数分間お鍋で沸騰させて渋切りをしてから炊飯器に入れました。早炊きを2回(一回目の後に少し水を足しました)してから、お砂糖(小豆の80-90%量、少し甘さ控えめ)と一つまみの塩と水を少し加えて、もう一度早炊きのスイッチを入れて30分(タイマーをかけて)でスイッチを切ります。炊飯器を開けると少し水分が多いように感じるけれど、冷めるときにかなり蒸発します。今回は試しづくりだったので小豆100gを500mlの水で炊き、2回目、3回目に足した水は適当でした。お砂糖は85g。水量は炊飯器によって違うかもしれません。
 


 そして今週はうぐいす餡を作りました。うぐいす餡は青エンドウ豆で作るのだけれど、私は青エンドウ豆の皮がすでに除去されたスプリット・ピーを使いました。これは本当に便利です。浸水の必要もなく、お鍋でも30分ぐらいで火が通ります。柔らかくなったらお砂糖を加えて、練りながら好みの堅さまで水分を飛ばすだけです。ちょっと失敗だったのは、茹で始めの水が多すぎて、水分を飛ばすのにかなり時間がかかったこと。少なめの水で茹で始めて、必要に応じて後から少しずつ足していく方がいいかもしれません。

さて、このうぐいす餡で何を作ろうか。うぐいすあんパンかな。

2023年4月6日木曜日

タラの芽、発見!

 

先週末は市内の公園で毎年恒例の桜祭りが開催されていました。直前に雨天が続いたために花はかなり散ってしまっていましたが、それでも多くの人で賑わっていました。公園の一角にある日本庭園(もどき)ではすでにツツジが見ごろになっています。

桜並木を通り抜けて公園の裏の林の中にある遊歩道を散策していると、タラの芽の木(=タラの木?)が道端の至る所に立っていて、その先に緑色の芽がちょこんと付いていました。やった!トゲに気をつけながら芽を摘んで家に持ち帰りました。

タラの芽はすぐに調理しないと苦みが増して美味しくなくなるそうなので、すぐに天ぷらにしました。ほろ苦くて美味しい 

日本ではタラの芽は山の中に生えているのが普通で、公園の遊歩道のわきに生えているなんてありえないことだと思うのだけれど、アメリカでは意外とあちこちで見かけます。以前ニュージャージーで山にハイキングに出かけた時に、やはり公園の道路わきにたくさん生えていました。ちょっと調べてみたら、アメリカ、特に北東部では侵略的外来種(Invasive species)に指定されているようです。せっせと採って食べないといけませんね。タラの芽は旬が短いのでもう今年は採れないと思うけれど、また来年採りに行きます。一年に一度の贅沢