メキシコ旅行の5日目と6日目のことをまだ書いていないのだけれど、日常生活では次々といろいろなことが起きていて、3月に何があったのかも少し書いておこうと思います。
先週の日曜日はセントパトリックスデー (St. Patrick's Day)で、いつもならば家でコーンドビーフとキャベツの煮込み料理を食べる日なのですが、今年は何を血迷ったのか、ワタクシ、地元のフルマラソンなんぞにエントリーしてしまっていて、朝の7時半から海岸沿いの道をあっちへ行ったりこっちへ行ったりと42kmも走りまわっておりました。
このマラソンはセントパトリックスデーにちなんでシャムロック・マラソンといい、50年以上も続く地元唯一のフルマラソンなのです。前々からこのマラソンを走りたいと思っていたのだけれど、昨年はちょうどフロリダに出かけていたため出場できなかったので、フロリダから帰ってきてすぐにこのマラソンにエントリーしたのでした。
いつもなら12月にハワイから戻ってきたあとは、2か月ぐらいほとんど走らなかったりするのだけれど、今年はシャムロックがあるのでそんなことはしていられません。3か月前には大会の実行委員会(?)からトレーニングプランが送られてきたので、それに従って一応走ってはいたのだけれど、30kmぐらい走らなければいけない週にメキシコ旅行に出かけていたからスケジュールがずいぶんズレてしまい、結局30km走をしないまま当日になってしまいました。2週間前には、いつもしないストレッチをしたせいで、ひざ裏の腱が痛むようになり、走るときはそれほど痛みはないものの、不安は募るばかり。制限時間もあるので、途中で走れなくなったらどうしよう…などと最悪の事態ばかりを想像してしまいます。これは、まぁ、私の性格のせいでもあるから、しょうがないか。
でもね、思ったんです。先月、The Last Lecture(最後の授業)という、がんで余命宣告を受けた大学教授が行った有名な講義についてご本人が綴った同名の本を読み、生や死や人生や諸々のことを感じたり考えさせられたりしました。そんな中で思ったのは、行動するのが不安なことや足踏みするようなことも、生きているからこそできるんだ、と。そんなことは当たり前なんだけれど、私たちは生きていること自体を当たり前のことと思って日々生活しているから、「生きているからこそ」なんて改めて考えることもないのかもしれません。でも、そう考えたら、マラソンに対しても気が楽になったし、いちばん苦しかったところで、「生きてるんだ、私」と思いました。
結果は、タイムも昨年のホノルルよりよかったし、走りも20km過ぎてからも補給ジェルのおかげでなんとか持続できたのでよしとしましょう。
あんなに「いやだ―、どうしよう」と言っていたのに、終わってしまうと「さぁ、次は何にエントリーしようかな」と探したりしているから、現金なものです。