2022年10月23日日曜日

パスポートのこと

 横浜市に郵送で申請した戸籍謄本の写しが届きました。子供たちのパスポート用です。

娘はしばらく前から日本に行きたいと言っていたのだけれど、日本のパスポートを持っていなかったためにずっと行くことができないでいました。日本に二等親以内(だったかな?)の家族がいる場合はビザを取れば行けるとのことでしたが、それでも結局は家族である証明などを用意しなければならないはずだから、そこまでして行くつもりはなかったようです。今月から渡航の規制が緩和されて、アメリカのパスポートでもビザ免除で渡日できるようになりましたが、今後またなんらかの感染症対策などで同様の措置が施される可能性もあることを考えて、日本のパスポートを作ることにしました。ちょうど12月に私が娘のところに行くので、その時に一緒に領事館に行く予定です。

ところで、アメリカ国籍を持つ成人の娘は、果たして日本人として日本のパスポートを作れるのでしょうか?

ちょっと調べてみたら、作れるのだそうです。実際、知人の日米ハーフの息子さん(成人)がこの夏にパスポートを取って日本に渡航していました。

その昔、うちの子供たちが生まれた頃は、二重国籍を持てるのは22歳頃までで、その後は日本かアメリカのどちらかの国籍を選択しなければいけない決まりでした。そんなこともあって、娘は20代前半ぐらいまでは有効な日本のパスポートを持っていたけれど、その有効期限が切れてからはパスポートを申請できないものだと思っていたといい(私もそう思っていました)、最後のパスポートはハワイに移住する時にシュレッダーにかけて捨ててしまったそうです。実際は今でも二重国籍は認められておらず、現在は20歳(成人の年齢が18歳になったことで2年繰り下がったとのこと)でどちらかの国籍を選択しなければならないのだけれど、選択しなければ「国籍留保者」という立場でパスポートを申請できるのだそうです。これは出生など、自分の意志とは関係なく二重国籍になってしまった人だけが対象です。

最近、私のまわりにアメリカ国籍を取ろうと考えている日本人が何人かいます。友人のMさんや、息子の彼女のSちゃんもその一人です。Sちゃんは、お父さんがアメリカ人でお母さんが日本育ちの日米ハーフだから本人はクォーター日本人なのだけれど、いろいろな都合からアメリカ国籍を持たず、小学生のときに数年アメリカに滞在したものの、中学までは日本の学校に通って、その後ご家族とアメリカに引っ越してきました。だから心はほぼ100%日本人です。そのSちゃんも、求職やいろいろなことを考えて、次のグリーンカード(永住者カード)の更新をしないで、国籍を取ろうかと考えているようです。ただ彼女は、自分は容姿が100%日本人ではないから、自分と日本を結びつけるものは国籍しかないのに、それを失うのは悲しい、と言っていました。

確かにそうかもしれません。私はたとえアメリカ国籍を取得したとしても、自分が日本人じゃなくなるなんて思わないし、周りの人も私を日本人だと思うだろうけれど、Sちゃんの場合は初見で日本人だと思われない上に、「日本人です」と言えなくなっちゃうのは寂しいことなのでしょうね。知り合いの日本人ご夫妻の娘さんたちは、見た目は完全な日本人だけれど、アメリカ育ちで日本語はほとんど話せません。Sちゃんは見た目はアメリカ人だけど、中身は完全に日本人。不思議ですね。

知人の娘さんたちはおそらく日本国籍も留保しているから、現状ではアメリカと日本のパスポートが持てます。うちの子供たちは50%しか日本人じゃないけれど、日本国籍を留保しているから両国のパスポートが持てます。Sちゃんは日本生まれで日本国籍を保持しているけれど、アメリカ国籍を取得したら日本国籍を自分の意志で放棄したと見なされて、日本のパスポートは持てません。私もアメリカ国籍を取得したら、日本のパスポートは持てません。

私は今のところまだアメリカ国籍を取るつもりはないけれど、いずれそうなるとしたら悩ましい問題です。

 昨日の炎のような夕焼け


2 件のコメント:

  1. 私も日本とアメリカの二重国籍を持つ子供は22歳でどちらか決めないといけないと聞いていたので 二人とも日本のパスポートは更新せずに 日本への帰国はアメリカのパスポートだったので これは初耳です。アメリカで10年ほど前に市民権をとった私の同級生は 数か月前に突然手術が決まった母のお世話をするために 急遽沖縄へ飛ぶチケットを取り、CPR検査をして 携帯にアプリも入れて準備万端でNJからTXに飛んで羽田行きに乗り換える時点で ビザをとっていないから乗れない事がわかって、家にとんぼ返りして NYの領事館にビザの申請をしたんですが、なぜか戸籍謄本の写しが必要とか、日本の国籍喪失届が提出されていなかった理由を書いて提出だとかでビザがとれるまで1か月以上かかってしまったみたい。それでやっと国籍喪失届が受理された時、わかっていたのに 法律上もう日本人ではないという事実の重みを感じてシクシク泣いてしまったそうです。
    以前、同僚にブラジル出身の人がいて、彼女はフランス人のご主人と結婚してアメリカに住んで国籍をとって、結局はブラジル、アメリカ、フランス、3重国籍を保持しています。どうして日本が二重国籍を認められないのか、もちろん理由はあると思うけど やっぱり府に落ちません。

    返信削除
  2. 私も二重国籍のことはよく知らなかったのだけれど、いつだったかNYの領事館のホームページに国籍のことが詳しく書かれているのを読んで、いろいろ考えてしまいました。アメリカ国籍を取得しても日本には戸籍がそのまま残っているから二重国籍のままでいられるというような話を昔よく聞いたけど、最近はそういう訳にはいかないみたい。今まではアメリカのパスポートでもビザ免除で日本に行けたけれど(現在も)、コロナ禍のような感染症対策で入国制限が課されると、必要な時や緊急時にも簡単に日本に行けなくなっちゃうことを考えたら、両親が健在なうちはアメリカ国籍はとらないほうがいいのかもしれません。今後国籍がないとSocial Securityがもらえなくなるというようなことがない限り、現状では永住権で困ることもないし。
    参考までに:
    https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00605.html

    返信削除