2023年5月4日木曜日

Food for the Soul

今日はちょっとマニアックな話を。

今朝、朝食を食べながらSNSをチェックしていたら、の動画が私のフィードに入ってきていました。再生してみると、おー、あの曲がこんな大人なアレンジに

数あるDepeche Modeの曲の中でもこれは好きな曲の十指に入るうえ、1993年にリリースされた「Songs of Faith and Devotion」の中では一番好きな曲です。1993年って、30年前!!!

Depeche Modeの曲は概してダークな歌詞が多いのだけれど、あの頃がバンドにとっても一番ダークな時代でした。メインボーカルのデイヴ・ガーンが麻薬による2分間の心肺停止を引き起こしたのもこのツアー中だったし、私が心の師と仰ぐマーティン・ゴア先生も当時はほぼアル中、メンバーの中で一番音楽的才能に恵まれたアラン・ワイルダーはこのアルバムの制作とツアーのストレスでこのツアーを最後に脱退、といろいろ大変な時期でした。その後、デイヴも師匠も時間をかけて更生し、オリジナルメンバーのフレッチことアンディ・フレッチャーと3人でアルバムを作り、ツアーを続けてきたのでした。

ところが、昨年、あまりにも突然にフレッチが急逝してしまったのです。3人の中では誰よりも長生きしそうだったフレッチが。私が10代だった頃からメディアの中でいつも見ていたフレッチ、東京とニューヨークで実物を遠目に見たフレッチ。

今朝の動画を見た後に、関連動画として今年始まったツアーの動画がいくつも上がっていました。その中に、行こうかどうか迷った末に結局行かなかったニューヨークのコンサートの動画があったので見てみました。2時間ちょっとの長い動画だったので、セットリストの中から好きな曲だけ(といってもかなりたくさん)を選んでみていると、「World in My Eyes」が始まった途端に背景の巨大スクリーンにフレッチの顔写真が大きく映り、目頭が熱くなりました。本当にもういないんだな、と。


トリは彼らの代表曲「Enjoy the Silence」だったのだけれど、マーティン師匠のギターソロからアウトロを聴いていたら、涙がポロポロこぼれて止まらなくなりました。フレッチがいない寂しさというのとは少し違って、「私、こんなにDepeche Modeが好きなんじゃない」と感無量になったというのかな。ショーペンハウアーは「Music is food for the soul(音楽は心の糧)」と言ったというけれど、確かに音楽は私の心を豊かにしてくれるもののひとつです。

私が人生の終わりに聴きたい曲

 

若かりし日のマーティン先生

あー、どうして行かなかったんだろう。後悔。

今年はもう一度10月にニューヨークに来るのだけれど、すでに登録しちゃった10kレースの日とかぶってる。悩ましい。

ニューヨークと言えば、昨日から娘がニューヨークに来ているそうです。もっと早く分かっていたら会いに行けたのだけれど、あいにく私の用事がいろいろと入ってしまっていて残念。娘は今月はコスタリカにも出張で出かけるそうです。うらやましい。

2 件のコメント:

  1. Depeche Mode 全く聞いた覚えがないものの、最後の”マーティン先生” の顔はなんだか昔見た覚えがあるような。。。MTBとかで見たのかな? なんか カッコつけようとしていないのがかっこいいというか、声もね。。。それにこれだけ長い間グループを続けてるというのもまた 凄い事だと思います。 Jさんは結構いろんなアーチストの音楽昔から聴いてるもんね。 

    返信削除
    返信
    1. 久しぶりにライブの映像なんかを見たものだから、ちょっと興奮しちゃって、どうでもいいことをいろいろと書いてしまいました。スミマセン。MTVがまだ音楽のビデオを流していた80年代には、たまーに映っていました。学生時代にはテレビにかじりついて、ビデオが映るのを待っていたこともあったなぁ。今のように動画が見られる時代じゃなかったから。最近の新しいバンドの曲は全然聴かないけれど、昔から聞いている曲はきっとおばあさんになっても聴いていると思います。No music, no lifeです。笑

      削除