春は花の話題ばかりですが、庭のテマリカンボクが咲き始めました。まだ緑色だけど、これから徐々に白く大きくなっていきます。後ろの赤い花は終わりかけているトキワマンサク。

こちらは今が満開のツツジ。ツツジの後ろのスペースはほとんど日の当たらない場所なのだけれど、ここにはこれからミョウガと青じそが生えてきます。ずっと後ろに見えるむさ苦しい場所は私の大事な枯葉コンポストです。
畑は菜の花だらけ。というのは、例年ならば菜の花は蕾のうちにせっせと採って、お浸しやお味噌汁の具にするのだけれど、今年は訳あってほとんど摘めなかったので、すべて花が咲いてしまったのです。その代わり、ミツバチは大喜びで飛び廻っています。油菜(ユーチョイ)と水菜と小松菜を同じ場所に植えてしまったから、思いっきり交配しちゃうな。さっきもミツバチが水菜の花に停まったあとに小松菜の花に飛んで行くのを目撃しました。
イチゴの花も咲いています。昨年はまだ青いイチゴの実をウサギか何かに食べられてしまったので、今年は鉄柵で囲っているのです。もう既にいくつか青い実が付いているので、あとどのくらいで収穫できるかなぁ。
さきほど、菜の花(の蕾)が収穫できなかったと書きましたが、それはなぜかというと、調理するキッチンがなかったからなのです。キッチンがない???
実はですね、昨年の11月、ちょうど感謝祭の前の週ぐらいに水回りの不具合が起きまして、ランドリールームからキッチンにかけての配水管と屋外に続く床下の配水管をすべて取り替えることになったのです。最悪なことに我が家の床下はコンクリート(Slab)なので、その一部を破壊しての置換です。
事の始まりは洗濯の排水がキッチンのシンクに逆流するようになってしまったことなのだけれど、しばらくそのままにして様子を見ていたら、とうとう排水口に差した洗濯機のホースから排水があふれ出てきて床が水浸しになってしまったのです。原因は、外に出る排水溝が詰まっていて、出口を失った水がキッチンシンクやランドリールームのパイプに逆流したことだったのだけれど、配水管の修理と清掃に来た業者さんが取り替えたキッチンシンク下のパイプが完全に密着していなかったか何かで、翌日食器の洗い物や洗濯をしていたらシンク下で水が流れる音がして、慌てて扉を開けて下を覗くと、どうもキャビネットの裏まで水浸しの模様。
それから保険会社と施工業者に連絡して、カウンター、シンク、キャビネット、食洗器などを外し、壁を取り除くと、一部の木材が腐朽しているとのこと(以前から問題があったのでしょうね)。新しい配管事業者が来て、コンクリートの床を砕いてみると、床下のパイプは崩壊寸前だったそうです。配管工事はほぼ保険でカバーされないので、すぐに配管工事は終わったものの、キッチンとランドリールームの施工と床材の張替えは保険適用なので、施工業者と保険会社の交渉が長引くこと、長引くこと。施工業者もダメもとでちょっと高い値段を提示したりするし、保険会社は例の「Delay, Deny, Defend」なのか何なのか、施工業者の提示に2-3週間も返事をしない上に、あれもダメ、これもダメ、となかなかOKが出ません。そんなことを何度も繰り返しているうちに、4か月もキッチンなし、ランドリールームなし、という生活を余儀なくされてしまったのでした。その間、食費もコインランドリー代も保険会社が払ってくれるんですけどね。
でも私は毎日外食やテイクアウトは無理。日本だったらコンビニやスーパーのお弁当で毎日暮らしていけると思うけど、ここアメリカで毎日外食なんてしたら、高血圧(塩分過多)と肥満(脂肪分過多)で寿命が縮みます。炊飯器があるんだからご飯を炊けばいいじゃない、と思うでしょう?でもシンクがないからお釜が洗えないんです。バスルームのシンクではお釜が大きすぎて洗えないし、バスタブの蛇口も難しいのです。キッチンシンクが使えないのが一番つらかったな。
そんなわけで、4か月余りヒドイ食生活をしていたわけなのですが、先週とうとうキッチンが元通りになりました。ばんざーい。あ~、ごはんの炊けるいい匂い~。
と、ホクホクしていたら、床材の張替えでリビングルームの古い床材を剥がしていた業者さんが、「あ、水が出てきた」と。床材とその下のプラスチック材の下に水がたまっていたのです。どうやら壁をへだてた向う側の寝室のバスルームから水が漏れていたもよう。壁に水染みがあるわけではないから、床を剥がすまでそんなことがあるとは思ってもみませんでした。幸い床がコンクリートなので、リビングの床下に被害はなかったものの、バスルームは水漏れ調査の結果、シャワー全面取り替えとパイプの交換になりそう。これはもう保険会社を通さずに自己負担で修理します。
古い家を修理・改築して丁寧に住むというアメリカの生活様式は素晴らしいことだと思うけれど、自分が当事者になってみるといろいろ考えてしまいますね。
てまりあじさい、本当に毬みたいでかわいいね。
返信削除つつじも満開だし、春だねえ。
それにしても排水管工事、大変だったね。 床のコンクリートまで破壊しての工事なんてかなり大ごとだ! 不便だったね。
確かに日本だったらお弁当やコンビニのおにぎりで十分だけど こんなに長期間お料理できないのは辛かったはず。
前に不動産会社にいたころに何軒かのレンタル物件でRoot Invasion で配管の中まで木の根っこが入ってきてなんと二階のバスルームシンクの排水溝からニョキニョキ葉っぱが出てきたり、トイレへつながったパイプが根っこでつまって下水が家の中にあふれたりっていうことがあって驚いたし、大変だったのを思い出したよ。 家のそばに根のはる大木植えちゃだめなんだってあの時に思ったけど。。。
それじゃあJさん家は床もキッチンキャビネットとかも新しくなったんだね。
キッチンが終わったと思ったらこれからバスルームも改装工事になるとはまだもう少し不便は続きそうね。 Jさんが横須賀でうちの工事の日にお邪魔させてもらったように、もしご近所ならうちに避難しにおいで~っていいたいところ。。。 ほんとうに、家を持つというのは固定資産税や保険の支払いだけじゃなくて メンテナンスも大変だよね。
せめて美味しいごはんを楽しんでね。
こちらは春爛漫です。つい最近まで桜が咲いていたと思ったら、花の移り変わりは早くて、今はツツジとハナミズキがあちこちで咲いています。5月になるとバラが咲き始めるかな。
削除もうね、改修工事は散々でした。実際の工事が始まってからは2週間ぐらいで終わっちゃったのよ。でもそれまでの保険会社との交渉が長いのなんの。アメリカ人ならキッチンがなくても、保険会社持ちで毎日外食できるなんて…と大喜びかもしれないけれど、私はもう辛くて辛くて。工事に来た作業員のひとりは、お家を自分で改築しているそうで、もう6年もキッチンを使っていないって言ってました。それもすごいね。
でも、まぁ、長かったけれど、取り敢えず終わりが見えてきてよかった。今回の件がなかったら、壁の後ろがジメジメになっていたとも知らずにひどい環境で生活を続けていたかもしれないんだもんね。古い家というのは何が隠れているかわからないから困ります。
配水管から木が生えてきちゃったなんて… しばらく誰も住んでいなかったのかな。木の根も厄介だって聞くよね。
ホントに、家を持つっていろいろと大変。こんな時は賃貸のほうがよかったかもと思ったりするけれど、どちらも良し悪しですよね。でもひとつだけ古い家の良いところを挙げると、庭が出来上がっていること。こうして季節ごとにいろいろな花が咲くのは、この家に住んできた人たちが庭の手入れをしてくれていたからだものね。