2024年1月13日土曜日

スケジュール帳

 


ようやく、今年のスケジュール帳が届きました。

日本に住んでいたころ、毎年新年になると夫が取り引き先の会社からスケジュール帳をいただいていました。背表紙にはその会社の名前が刻印されていて、最後のほうのページには企業理念や行動基準のようなことが書いてあります。夫は、自分は使わないからといって、毎年それを私にくれるのだけれど、私にはスケジュール帳に書き込まないと覚えていられないような予定はほとんどなかったので、いつもどこかにしまったままになっていました。

ある時、ふと思ったのです。スケジュール帳という名前だから予定を書き込むものという固定観念があるけれど、予定じゃなくてその日にあったことを書き込んだらどうだろうと。時間割になっている部分には何時に何をしたと書き込み、メモ欄にはその日の体調や思ったことなどをちょこっと書いておきます。日記を書くとなると気張ってしまって何を書いていいのかわからないことが多く、私は日記が長続きした試しがありません。でもスケジュール帳にその日の出来事を書き込むだけなら簡単だし、そうして一日の出来事を振り返っているうちに、ああ、今日はこんなことを思ったんだっけ、と思い出したりします。それに、種蒔きをした日やお漬物を仕込んだ日のようにうっかり忘れてしまった日付を、後になって調べるのにも役立ちます。


こうして、数年前からスケジュール帳を愛用するようになったのだけれど、アメリカではそれまで使っていたようなスケジュール帳がなかなか見つかりませんでした。そこでいろいろ調べているうちに、先ほどの会社からいただいたスケジュール帳と同じブランドの別タイプ(といってもわずかな違い)のものがアメリカのアマゾンでも買えることが分かり、去年に引き続き、今年も同じものを購入しました。

商品が届き、スケジュール帳を開いてみると、背表紙の内側のカバーの中に名刺ほどの大きさの紙が入っていました。そこに書かれていたのは、

自分で自分を小さくしない。

いつもなら、行かない所へ。

いつもなら、会わない人と。

いつもなら、やらないことを。

はじめての何かに出会うたび

新しい自分が顔を出す。

意外と楽しい、意外と似合う。

自分らしさなんて、上書きすればいい。

あれれ、この前、わたし、そんなこと書きませんでしたっけ?




2 件のコメント:

  1. スケジュールは携帯で管理できて便利だけど 長々とかく日記でなければスケジュール帳がちょうどいいかもしれないね。
    そういえば この間 iPhoneのアップデートをしたら、なんとJournalというアプリが勝手に入っていてアイコンみて驚きました。これもまた便利かもしれないけど もしも日記的に自分だけの想いを書くのであれば 実際に書く日記帳に比べると 裏で誰に読まれているのかわからない気がして怖くて使う気になりません。 
    それに 字って書かないと忘れる! 特に漢字などは紙に書く時になるとしょっちゅう 調べないといけなかったりして自分で情けなくなったり。。。だから 字を打つのでなく書く事ってとても大事だと思います。
    日本の製品って ユーザーの使い勝手をかなり考えて作られているからか 使い良いですよね。

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    1. そうだよね、スケジュールって今はもうスマホで管理するものだね。私は予定らしい予定は皆無だからカレンダーアプリを使うこともほとんどないんだけど。
      スマホのアプリに日記や自分の想いを書くのは私もオソロシイ気がします。絶対に読まれているよね。スマホの中にあるものは全てデータとしてどこかに流出しているだろうと諦めてスマホを使っています。
      字は書かないとホントに忘れますね。私のスケジュール帳はひらがな率が非常に高くて、怪しい漢字も登場しますよ。それに、手に力が入らないのか、線が歪んでいたりして悲しいほどヒドイ字です。自分が読めればそれでいいには違いないけれど。
      日本の製品は紙の質がアメリカのものとは全然違うんですよね。大学生の時に初めてアメリカのノートを買って、ペラペラ、ザラザラの紙にびっくりしたことを覚えています。あと、雑な罫線も。小中高生時代に当たり前と思って使っていた文房具が実は最高だったと知った瞬間です。

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