2024年2月27日火曜日

メキシコ・シティー

2月16日から22日まで、メキシコ・シティーに行ってきました。いやー、楽しかった。

娘とH君とはメキシコ・シティーの空港で落ち合うことになっていました。娘は前日にテキサス州のヒューストンで一泊してからメキシコ入り、H君はハワイからヒューストン経由で娘と一緒にメキシコにやってきました。私の便はシカゴ経由。シカゴからのフライトは予定より1時間ほど長くなるとアナウンスがありました。なんでもメキシコ・シティーの近くの山で火山活動が活発になってるとのこと。えー、地震なんかが起きたら厭だなぁ、とちょっと不安になりました。メキシコ・シティーはもともと湖だったところの水を抜いてできた都市なんだそうで、地盤が緩いらしいのです。

滞在2日目か3日目にUberで移動中、急にどこかでサイレンのような音が鳴り出して、交通がすべて止まり、沿道に人が大勢集まり始めました。私たちは何も分からずに車の中でキョロキョロしていると、運転手さんがちょっと困ったように「Habla Espanol?(スペイン語を話しますか?)」と訊いてきました。幸い、我らがH君はスペイン語が堪能なのですよ。運転手さんが説明してくれたところによると、どこかで地震が起きて、建物の中にいる人は全員屋外に出ないといけない決まりなんだそうです。車の中だったからなのか、私たちは揺れをまったく感じませんでした。調べてみると、震源地はずいぶん遠い、カリフォルニアに近い場所で、マグニチュード4.7。日本だと日常的な地震だと思いますが、メキシコ・シティーは1980年代に大きな地震で壊滅的なダメージを受けたことがあるそうなので、警戒には慎重を期しているのかもしれませんね。

到着日と翌日は曇天でホテルの窓からの景色もどんよりしていたのだけれど、ある時ふと窓の外を見ると、冠雪の山々が出現していました。もしや、あの山のどちらかが例の火山なのでは…と調べてみると、案の定、右側の山がポポカテペトル火山でした。薄い雲のようなものが見えるけれど、噴火しているようには見えません。


 

ところが、数日後、またふと窓の外を見ると、こんなことになっていました。最初は小さいモクモクだったのが、数分後にはこんなに高くまで噴煙が上がっていました。

 

と、ここまでは日曜日(一昨日)に書いたのだけれど、例のマラソンを3週間後に控えているため、日曜日はロングランに出かけなければならず、帰ってきたら続きを書こうと思っていたのです。ところが、ランニングから帰ってきたらインターネットが使えなくなっていて(プロバイダーの過失)、接続できない状態がなんと24時間も続きました。そんなわけで、このブログも放置状態のまま、庭仕事などをしていたのでした。冬も(いや、特に冬は)庭木の剪定など、いろいろとしなければならないことが多いもので。

ということで、メキシコ・シティーの話は小出しにすることにしました。(本当に書くのか???)

ところで、ランニングといえば、メキシコ・シティーでもホテルの近くの公園で少し走りました。マラソンが近いので、1週間も走らないのは不安だったのです。同じくH君も近くハーフマラソンを走る予定があったので、日曜日の朝は二人ともランニングに出かけました。

メキシコ・シティーでは日曜日の一定時刻にレフォルマ通りという大通りを市民に開放して、歩行者やランナーや自転車のみの通行になるのだそうです。ホテルからレフォルマ通りまでは3kmぐらいの距離で往復するだけで6kmになってしまうので、私はそこまで長く走るつもりもなかったから近所の公園に向かったのだけれど、H君は20kmぐらい走る予定とのことでレフォルマ通りに出かけていきました。

近くのパルケ・メヒコ(Parque Mexico)は公園をぐるっと囲む車道の中央(分離帯)にウォーキング/ランニング用の小径があって、多くの市民や私のような観光客が歩いたり走ったりしていました。

いつものようにゆるゆると走り始めると、胸が痛くなるほど呼吸が苦しくなって、そんなに速く走っているような感じじゃないけどペースが速くなっているのかなとガーミンで確認すると、とんでもない、いつもより30秒から1分ぐらい遅いペースです。ええっ、なんでこんなに苦しいの? 旅の疲れかしら?水曜日から走ってなかったから?あ、シューズが違うからかも。いつもなら1kmも走れば呼吸は安定するのに、呼吸はちっとも楽になりません。仕方がないからさらにペースを落として、走っているのか歩いているのかわからないような感じのまま10kmほど走って、ホテルに戻りました。

シャワーを浴びて、娘とホテルの朝食に向おうとしたら、ランニングから戻ってきたH君とホテルのロビーで会いました。顔面蒼白で、「吐きそう」と言っています。H君は部屋に戻り、私たちは朝食に。

朝食後、部屋に戻ると、H君がやはりランニングがきつくて、10数kmで走れなくなったと言っていました。「標高のせいかも」というH君の言葉を聞いて、メキシコ・シティーは標高が高いことを初めて知りました。ホテルの部屋からの眺めも見渡す限り平野なので、高い所にいるという感覚がまったくなかったのです。

ガーミンのアプリに出てくるElevation(標高)を見てみたら、ひゃー、2235m-2248mになってます!これって、富士山5合目(2300m-2400m)ぐらいの高さです。5合目って下に雲海が見えるんですよ。苦しいわけだ!図らずして、高地トレーニングなんぞをしていたんですね。(ちなみに、我が家のまわりは1m-6mぐらい)

 

しかし、富士山5合目相当の盆地からあれだけ高く見えるポポカテペトル山はいったいどのくらいの高さなんだろう、と調べてみたら、5426mだそうです。あっぱれ。

2 件のコメント:

  1. Jさん、おかえりなさい!
    もう旅行の疲れはとれたかな?
    よい思い出多い、よい旅行になってよかったね。
    昔 両親も一緒に日本からフロリダのディズニーワールド旅行とか、Zファミリー一族で沖縄に里帰りだとか、すっごい出費で私は結構 これだけ貯金できれば。。。なんて言ったら Rが、思い出を買うと思ったらいいって言っていたのを思い出しました。確かに お金はかかっても 皆の心の中には一生忘れられない思い出として残るんですよね。
    それにしても 旅行中でさえもしっかり ランニングするJさんとH君、頭が下がるわ。でも私もメキシコシティがそんなに標高たかいとは知らなかったな。 でも普通に歩いてるだけではわからないけどカーディオ状態だと症状がでるんだね。

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    1. Rさん、いいことを言いますねー。そう、旅行って普段できない貴重な体験や思い出をお金で買うようなものですよね。私も12年ほど前にヨーロッパを旅行した時は、貧乏旅行ではあったのだけれど、さすがに一ヵ月ともなるとかなりの出費でした。でもあの旅行を経験したことで、その後の自分の世界観や価値観が変わったことは間違いありません。一生の思い出にもなったしね。
      ランニングは、私の場合はフルマラソンが近いからという理由だったのだけれど、H君は旅行に行ってもいつもランニングをしているらしく、昨年は京都で伏見稲荷(鳥居で有名な)まで走ったと言ってました。旅行中にランニングをすると、いろんな珍しいものが見られて楽しいそうです。
      今思えば、標高の高さはランニングだけじゃなくて、地下鉄の階段を昇っているときに息切れがして、あれ?と思ったのが最初の徴候だったかもしれません。標高の高いところに一週間ぐらいいたせいか、今回は帰宅しても飛行機高山病になりませんでしたよ。

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