2025年8月10日日曜日

犬、じゃない?

先週までの猛暑はいったいどこへ行ってしまったのか、今週は気温がぐっと下がって過ごしやすくなりました。ガーミンのランニング記録を見てみると、朝の気温は22℃になっています。先週までは早朝でも30℃を越えていたから格段に涼しくなりました。このまま夏は終わってしまうのでしょうか。庭のブドウもいくつかは完熟していて、まだ8月の前半だというのに、すでに秋の気配を感じます。

昨日の朝、近所を走っていてすごいモノに遭遇したんです。なんと、コヨーテ!…だと思うんだけど。

昨日はロングランだったので、通りを越えた住宅地のほうまで走りに行ったのだけれど、道路に面した他所のお家の前庭の芝生の上に大きめの中型犬(だと思っていた)がいて、こちらを見ていました。ゆっくり走りながらその犬の近くまでくると、あれ?何か変だな、と直感的に違和感を覚えてよく見たところ、茶色と灰色が混ざったようなボサボサの毛並みで、体の大きさに比べて顔がずいぶん小さく、キツネのような顔つきで耳が立って鼻が細長く尖っていたのです。あれれー、もしかして、コヨーテ? 走りながら通り過ぎたので一瞬のことだったのだけれど、コヨーテかもしれないという考えが頭に浮かんでからは急に不安になって、振り返ることもせず、少しスピードを上げて走り去ったのでした。土曜日の早朝だったから住宅街は静まり返っていて、人の気配は全くなく、追いかけられたらどうすればいいんだろう、とちょっとドキドキしました。

家に帰ってからコヨーテの画像検索をしてみたら、先ほど見た動物によく似ています。近所にコヨーテがいるという話も聞いたことがあるから、おそらくコヨーテだったのでしょう。

まず、大きな犬が庭先にいるのに飼主さんが近くにいないというのは滅多にないことです。それに、庭先にいる犬はランナーを見ると必ず吠えます。それを飼い主さんがたしなめるというのが大体のシナリオ。先日は、ゴミ収集の日に道路の反対側にゴミ箱を回収しに行っていた近所の知らないおじさんに走りながら挨拶したら、そのおじさんの家のガレージから大きな犬が吠えながら走り出てきて、おじさんは飼い犬が私を追いかけると思ったのか、大慌てで「He's friendly, he's friendly!」と私の背後から叫んで、危険はないことを知らせてくれたのだけれど、案の定、私に走り寄ってきたワンコはいい子で、私も「Hi, there!」と頭をなでてオシマイ。でも飼主さんは「I'm sorry, I'm sorry」と、とても申し訳なさそうでした。

ランナーは犬に吠えられるのなんて日常茶飯事です。足音が聞こえるのか、家の中から吠えている犬もいます。いつも走っているコースにチェーンリンクの金網フェンスのお家があって、庭にピットブルがいるのだけれど、その犬は私が道路を走っていると庭の隅から猛進してきて、フェンスに前足をかけて吠える、吠える。金網を越えることがないのは分かっているけれど、うぁー、ピットブルだ、と最初はちょっと怖かったのです。でも、あまりにも毎日のことなので、ある日、そのピットブルがわんわん吠える中、私は犬のほうに顔を向けてニカーっと笑って手を振って走り去ったのでした。それを何日も続けていたら、なんとピットブル君は吠えなくなったんですよ!フェンスに来るまでにわんわんと何度か吠えて、フェンスに前足をかけるものの、しっぽを振ってはーはー息をしているだけになったのです。私が走り去るとまたわんわんと数回吠えるだけ。わーい、もうお友達になったんだね。

そうしているうちに、そのお家に新しい犬がやってきたようで、ある日、小型犬がフェンスに寄って来て、私にむかってキャンキャン吠えたてていたのです。そこにピットブルが走って来て、ピョンピョン跳ねながら小型犬の背中を鼻先で突き始めました。まるで「ぼくの友達なんだから、吠えないで!」と諭しているように。また別の日には、フェンスに寄ってきたピットブルが、「ぼくの友達(私)が来たから、早く来て!」とでも言うように、少し離れた場所にいた小型犬とフェンスの間を行き来していたこともありました。それとも、新しい友達(小型犬)を私に紹介したかったのかな。

走っていると暇だから、ついこんな妄想をしてしまうんですよねー。

なにはともあれ、犬はランナーに遭遇すると吠えたり追いかけたりするものだけど、あの動物はじっとこっちを見ていただけだから、やはりコヨーテだったんじゃないかなぁ。

 

2 件のコメント:

  1. こっちは日中はまだ夏真っ盛りの気温だけど朝夕は少しずつ気温が下がって涼しくなってきましたよ。
    コヨーテって狼とキツネの間みたいな感じだよね。どんな行動に出るのかわからないからこっちもどうしていいかわからなくて困るね。うちの母、ただでさえ昔から犬が苦手だったのに ジョギング中にどこかの飼い犬に噛まれたらしくて益々犬恐怖症になっちゃってさ。 でもコニーがそれを変えてくれたんだ〜。
    jさんは走りながら色んな風景を見たり考えたりしてるんだね。

    返信削除
    返信
    1. 近所にコヨーテがいるという話は聞いていたんだけど、まさか自分が目撃するとはね。以前、やはり早朝に、キツネにしてはずいぶん大きいな、という感じの動物を遠目に見かけたことがあったのも、もしかしたらコヨーテだったのかも。
      お母さんがジョギング中に犬に噛まれてしまったとは、さぞや怖かったでしょうね。私も子供の頃にお隣の飼い犬の大きな秋田犬に追いかけられたことがあって、大人になるまで犬恐怖症でした。自分より大きいような犬が一目散に走ってくるんだもの、恐ろしいよね。犬は遊んでほしくて寄ってきたみたいなんだけど。コニーちゃんに会った頃にはもう犬恐怖症は治っていたけど、コニーちゃんはとっても優しくて可愛いわんちゃんだったよねー。コニーちゃんならお母さんの犬恐怖症も一瞬で治っちゃうよね。
      夏のランニングは普通よりかなりペースを落として走るから、脳にも余裕ができるのか、いつもより妄想が激しくなってしまうのですよ。普通に走る時は、「あー、苦しい。あと何キロかなー。止めてしまおうか。いやいや、せめてあの電柱まで」というようなコトばかりが頭の中を占めていて、妄想する余裕がないのです。笑

      削除