2025年8月29日金曜日

夏の畑を振り返る

あれよあれよという間に、夏も終わりが近づいてきました。気温だけを見ると、こちらはもうすっかり秋のような気候です。昨日、今日の朝の気温は16℃ほどで、外に出ると肌寒さを感じるほどでした。

日本は今年も猛暑とのこと。昨年9月に日本に帰ったときも、連日35℃くらいの暑さでしたが、この夏も相当暑いそうですね。ちなみに、今、夫が日本に行っています。毎年恒例の野球三昧プライベート旅行ですが、連日の猛暑で参っているかと思いきや、楽しすぎて暑気も吹っ飛んでしまっているようです。帰りはハワイ経由で娘の所に数日滞在してからこちらに帰って来る予定です。

さてさて、夏の畑もそろそろお終いです。今年収穫した野菜の写真を載せておきましょう。

今年は種を購入して、 ピーマンと加茂ナスと千両ナス(たぶん)を栽培しました。

最初に採れた加茂ナス。写真では小さく見えるけれど、直径9㎝ほどの大きさです。私の実家の近くは丸ナスが主流で、子供の頃はほとんど丸ナスしか食べたことがなかったので、懐かしさもあって、種類は違うけれど丸い加茂ナスの種を買ってみました。丸ナスと言えば、昨年、米ナスのブラック・ビューティーという丸ナスを植えてみたのだけれど、皮が堅くて大味で残念な結果となりました。

さて、高級食材の加茂ナス。確かに柔らかくて甘さもあり、上品なお味でした。しかし、栽培するにはちとデリケートすぎて、葉が触れただけで表面に傷がついてしまったりするのです。家で消費する分には見た目は関係ないし、傷がついたナスは傷を修復しようとする分、栄養価が高くなるともいうので、まあいいか。

こちらは千両ナス。Money makerという名前だったけれど、説明文に日本で最も一般的に栽培されている品種というようなことが書かれていたので、たぶん千両ナスでしょう。これも採りたてだから甘味があって、焼いて生姜醤油で食べたり、冷やしナス(蒸して冷やしてスライスしただけ)にして辛子醤油で食べたり、味噌炒めにしたり、焼き浸しにしたり、ナスのパルミジャーナにしたり、と大活躍しました。

 そして今年いちばん嬉しかった野菜がこのピーマン!こちらではこの日本のピーマンが手に入らないのですよ。ピーマンを使う料理はだいたいパプリカの緑版で代用するのだけれど、肉厚すぎてピーマンのシャキシャキ感がないのが残念なんですよね。風味も少し違います。だから、ピーマンが採れて本当に嬉しいのです。日本の市販の物より少し小ぶりだけれど、味は濃厚で、これもまた甘い!このまま幾つかを真っ赤に熟させて来年用の種を取りたい、のだけれど、F1(交配)種だから来年も同じものが育つとは限らず、近くのプランターに一株だけシシトウがあるのも不安要素です。(シシトウとピーマンの交雑種になっちゃうかも)



 今年はカボチャも栽培してみました。これは実がついてすぐの頃で、ウリ科の野菜に寄生するガの幼虫を防ぐために$1ストアで買ったカゴをかぶせています。今はこのカゴいっぱいぐらいの大きさになっています。茎の付け根がコルク状になったら収穫できるそうです。これは袋栽培なので、ツルが庭の草の上に伸びている状態です。



 今年はゴーヤを日当たりのいい場所で栽培したので、去年より元気に育ちました。このゴーヤはこの辺りのお店では売っていないらしく、貴重なゴーヤなんだそうですよ。うちではゴーヤは私しか食べないから一本もあれば十分なので、同時にいくつも採れた時には私よりゴーヤを堪能できる沖縄の方に差し上げています。

キュウリは今年は先ほどのガの幼虫にやられて、少ししか穫れませんでした。


ミニトマトもたくさん採れたのだけれど、後半はLeaffooted bug(検索しても日本語で出てこないから日本にはいないのかも)という果汁を吸い取る害虫が出没して、もうお手上げ。採れたものだけ、少し前に購入したフードドライヤーで乾燥させてドライトマトにしました。生食ではそれほど甘味を感じなかったものも、乾燥させたら甘味が増えて、このままポリポリ食べても美味しい!保存も利くので、いろんなお料理に使えそう。
 

5月のブドウ

6月のブドウ

 
7月末のブドウ
 
8月のブドウ

 
この量が3回ぐらい採れました。あー、香りをお届けできないのが残念。あちこちにお裾分けしたら、わぁー、日本のブドウの味と香りだぁ、と大変喜んでいただけました。アメリカ原産のブドウなんですけどね。去年は9月に入ってからもまだ完熟せずに、日本に出かけるまでに間に合わず、まだ色が少し薄い状態で収穫してしまったのだけれど、今年は8月初めに最初のブドウが収穫できました。気候の違いだったのでしょうか!?
 
さーて、最後は今年のメインイベント、スイカです。初めての栽培なので、栽培方法をあれこれ検索して、どうにか収穫に漕ぎつけました。
 
 スイカの実を発見!やった!
 
スイカはカラスに狙われると読んだので、ケージを作りました。
 
着果から約50日。直近の巻きひげと葉っぱが枯れるのを待って、いざ収穫。写真では大きさがわからないけれど、バレーボールほどの大きさです。翌日に友達が遊びに来ることになっていたので、その時に切って一緒に食べようと思ったのだけれど、いや、待てよ、切って中が赤くなかったら? 友達と二人で泣くしかないので、やはり先に切ってみることにしました。すると…

赤い!やったー!冷蔵庫で冷やして、翌日いただきました。甘い!美味しい!

家庭菜園は手間ひまがかかるし、虫や鳥や動物たちとの闘いばかりだけれど、この瞬間があるから続けられるんですよねー。 

ちなみに、このスイカは数年前に日本で食べた戴き物の高級スイカの種を発芽させたものです。おそらくF1種なので、これはF2スイカだと思います。だから小さいのか、袋栽培だから小さいのか? でも味は、こちらのスイカよりずっと美味しかった。甘さというより、風味が違う気がします。来年はこのスイカの種(F3)で作ってみようかな。

2025年8月10日日曜日

犬、じゃない?

先週までの猛暑はいったいどこへ行ってしまったのか、今週は気温がぐっと下がって過ごしやすくなりました。ガーミンのランニング記録を見てみると、朝の気温は22℃になっています。先週までは早朝でも30℃を越えていたから格段に涼しくなりました。このまま夏は終わってしまうのでしょうか。庭のブドウもいくつかは完熟していて、まだ8月の前半だというのに、すでに秋の気配を感じます。

昨日の朝、近所を走っていてすごいモノに遭遇したんです。なんと、コヨーテ!…だと思うんだけど。

昨日はロングランだったので、通りを越えた住宅地のほうまで走りに行ったのだけれど、道路に面した他所のお家の前庭の芝生の上に大きめの中型犬(だと思っていた)がいて、こちらを見ていました。ゆっくり走りながらその犬の近くまでくると、あれ?何か変だな、と直感的に違和感を覚えてよく見たところ、茶色と灰色が混ざったようなボサボサの毛並みで、体の大きさに比べて顔がずいぶん小さく、キツネのような顔つきで耳が立って鼻が細長く尖っていたのです。あれれー、もしかして、コヨーテ? 走りながら通り過ぎたので一瞬のことだったのだけれど、コヨーテかもしれないという考えが頭に浮かんでからは急に不安になって、振り返ることもせず、少しスピードを上げて走り去ったのでした。土曜日の早朝だったから住宅街は静まり返っていて、人の気配は全くなく、追いかけられたらどうすればいいんだろう、とちょっとドキドキしました。

家に帰ってからコヨーテの画像検索をしてみたら、先ほど見た動物によく似ています。近所にコヨーテがいるという話も聞いたことがあるから、おそらくコヨーテだったのでしょう。

まず、大きな犬が庭先にいるのに飼主さんが近くにいないというのは滅多にないことです。それに、庭先にいる犬はランナーを見ると必ず吠えます。それを飼い主さんがたしなめるというのが大体のシナリオ。先日は、ゴミ収集の日に道路の反対側にゴミ箱を回収しに行っていた近所の知らないおじさんに走りながら挨拶したら、そのおじさんの家のガレージから大きな犬が吠えながら走り出てきて、おじさんは飼い犬が私を追いかけると思ったのか、大慌てで「He's friendly, he's friendly!」と私の背後から叫んで、危険はないことを知らせてくれたのだけれど、案の定、私に走り寄ってきたワンコはいい子で、私も「Hi, there!」と頭をなでてオシマイ。でも飼主さんは「I'm sorry, I'm sorry」と、とても申し訳なさそうでした。

ランナーは犬に吠えられるのなんて日常茶飯事です。足音が聞こえるのか、家の中から吠えている犬もいます。いつも走っているコースにチェーンリンクの金網フェンスのお家があって、庭にピットブルがいるのだけれど、その犬は私が道路を走っていると庭の隅から猛進してきて、フェンスに前足をかけて吠える、吠える。金網を越えることがないのは分かっているけれど、うぁー、ピットブルだ、と最初はちょっと怖かったのです。でも、あまりにも毎日のことなので、ある日、そのピットブルがわんわん吠える中、私は犬のほうに顔を向けてニカーっと笑って手を振って走り去ったのでした。それを何日も続けていたら、なんとピットブル君は吠えなくなったんですよ!フェンスに来るまでにわんわんと何度か吠えて、フェンスに前足をかけるものの、しっぽを振ってはーはー息をしているだけになったのです。私が走り去るとまたわんわんと数回吠えるだけ。わーい、もうお友達になったんだね。

そうしているうちに、そのお家に新しい犬がやってきたようで、ある日、小型犬がフェンスに寄って来て、私にむかってキャンキャン吠えたてていたのです。そこにピットブルが走って来て、ピョンピョン跳ねながら小型犬の背中を鼻先で突き始めました。まるで「ぼくの友達なんだから、吠えないで!」と諭しているように。また別の日には、フェンスに寄ってきたピットブルが、「ぼくの友達(私)が来たから、早く来て!」とでも言うように、少し離れた場所にいた小型犬とフェンスの間を行き来していたこともありました。それとも、新しい友達(小型犬)を私に紹介したかったのかな。

走っていると暇だから、ついこんな妄想をしてしまうんですよねー。

なにはともあれ、犬はランナーに遭遇すると吠えたり追いかけたりするものだけど、あの動物はじっとこっちを見ていただけだから、やはりコヨーテだったんじゃないかなぁ。